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バドミントンの打撃解析

スポーツ用具は種目や競技レベルによって求められる性能が異なってきます。特にラケットを用いる球技においては、まずはより速い初速度をより簡単に得られることが求められます。半球状のコルクに羽根を付けた「シャトルコック(以降、シャトルと略す)」を打ち合うバドミントンでは、ラケットに張られたガットにシャトル先端のコルクを衝突させてシャトルに大きなエネルギーを与えます。そのため、エネルギーをより効率よく与えられるラケットが高性能であるといえます。

本資料では、バドミントンにおけるシャトル打撃時の衝突事象を対象に、衝突挙動と衝突後のシャトル速度の変化によりバドミントンラケットの性能を評価することを目的とします。

バドミントンの打撃解析

実機との比較

シャトルが衝突してガットがたわむ様子や、シャトルが変形しながらはね返される様子が表現されています(図1)。 また、実機との比較においても一連の変形挙動はよく一致しています(図2)。

図1 形状変化 図1 形状変化

図2 実機の連続写真(YONEX様提供) 図2 実機の連続写真(YONEX様提供)

シャトルの運動エネルギーと接触反力

シャトルのコルク部とガットの接触反力とシャトルの運動エネルギーを確認することでシャトルを加速させる際の効率を評価することができます(図3)。
この例では、シャトル重心の速度は、打撃直後のピークで約80000[mm/s](時速288km)に達します。この速度が同じ条件のもとで大きいほど、シャトルを効率よく加速できていると考えられます。

図3 シャトルの運動エネルギーと接触反力 図3 シャトルの運動エネルギーと接触反力

※衝突終了後のシャトル重心速度の増加は、重心から外れた位置を中心とするシャトルの回転運動が含まれているためと考えられます。

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