Digimat-MFによる材料特性予測
材料物性の算出に体積分率のみが考慮されることが一般的であり、繊維の形状、長さ、配向といった要素は強度に影響を与えるにも関わらず十分に反映されていませんでした。このため、解析結果と実験結果に大きな乖離が生じるケースも見受けられました。
Digimat-MFは、これらの要素を考慮することで、より精度の高い材料物性を予測が可能です。さらに構造解析ソフトと連携することで、精度の高い強度解析を実現します。
以下に、Digimat-MFによって算出された材料物性の事例をご紹介します。
Digimat-MFは、これらの要素を考慮することで、より精度の高い材料物性を予測が可能です。さらに構造解析ソフトと連携することで、精度の高い強度解析を実現します。
以下に、Digimat-MFによって算出された材料物性の事例をご紹介します。
解析のポイント
- 複合材料物性予測におけるフィラー形状・配向考慮の有効性
複合材料物性予測におけるフィラー形状・配向考慮の有効性
ピンク色で示す線は、繊維配向が一方向にそろっている場合の繊維のアスペクト比(繊維長)による剛性の変化を表しています。青色で示す線は、若干配向が乱れているケースです。
どちらも、アスペクト比が大きくなるにつれて繊維方向のヤング率が高くなるという傾向は同じですが、値そのものは異なります。特に、アスペクト比が大きくなると、少しの配向の乱れが大きな剛性の低下になることが確認できます。
この結果から、正確な材料物性の適用ができない場合、強度計算の精度そのものにも大きな影響を与えることが見て取れます。
この問題の解決は、構造解析ソフトウェアだけでは困難であり、Digimat-MFと連携することに大きな意味があることがわかります。
繊維のアスペクト比と配向によるヤング率の変化
