繊維強化部材の非線形強度解析
繊維強化樹脂を用いた構造部材の強度解析事例です。
解析のポイント
- 繊維配向分布と繊維長分布を考慮することで高精度な解析が可能に
繊維配向分布と繊維長分布を考慮することで高精度な解析が可能に
材料はガラス繊維35%を含むポリアミドです。繊維のアスペクト比は平均値は25ですが、実際には製品中の繊維がすべて同じ長さではなく、スクリュー中や成形中に切断が生じることにより分布が現れます。
Digimatでは繊維長を分布として設定でき、本事例ではこの機能を活用しています。
繊維長分布および繊維長-ヤング率の関係
計算結果
構造解析は、Digimatと連携しない解析、Digimatと連携した線形解析および非線形解析の3つを比較しています。
まずDigimatを用いず、FEMソルバーのみで行った解析では、反力が大きく異なっていました。Digimatと連携することによって大きく改善しましたが、線形解析では不十分です。材料モデルを弾塑性体にすることで、実験値との誤差2.4%と非常に高精度な解析となりました。
三点曲げFSカーブ
