樹脂積層造形インテークマニホールドの強度解析
SLS方式(Selective Laser Sintering;選択的レーザー焼結方式)の場合、積層方向は剛性には影響しませんが、破壊強度に大きく影響を及ぼします。最適な積層方法を検討するため、Digimat-AMを用いてインテークマニホールドのプロセス解析と、積層方向を考慮した製品評価を行いました。
解析のポイント
- 3Dプリンターでの成形工程を考慮した構造解析
3Dプリンターでの成形工程を考慮した構造解析
成形プロセスの解析として、Digimat-AMを用いて、X、Y、 Z方向に積層させた場合の変形解析、そり解析を行いました。さらにその残留応力結果と積層方向(X、Y、 Z)を考慮し、製品内部から圧力をかけた際の破壊評価を行いました。その結果、 X方向に積層したときが最も高い内圧に耐えられることが分かりました。
このように、製品積層方向の検討を行うことで最適な成形方向を事前に予測することが可能です。
Failure Indiator:成形プロセス(積層方向(Z方向)と残留応力)を考慮した解析結果(FI=1(黄色~明るいグレー)の箇所が破壊していることを示す)
