|
構造設計 ~LS-DYNAユーザー会~ |
材料設計 ~Digimat技術交流会~ |
材料設計 ~SIESTAセミナー~ |
|
10:00 | 12:15 |
11月7日(木)10:15-11:15 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜
特別講演
- トヨタ自動車の衝突解析の30年を振り返って
トヨタ自動車株式会社
先進技術開発カンパニー 先進車両技術開発部
主査
安木 剛 様
衝突解析が1988年に始まり、多様な技術的革新を経て現在に至る。それぞれの革新の開発経緯と衝突安全性能への貢献について総括する。
11月7日(木)11:15-12:15 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜
基調講演
- 構造力学研究者は生き残れるか? 〜力学的視点と創造力〜
東京大学
大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻
教授
青木 隆平 様
工学の研究分野は多岐にわたる.構造力学・構造工学はその一分野であるが,建物,インフラ,移動体から日用品まで,ほとんどの人工物の機能維持を支える基幹的な分野でもある.構造力学の根底には力学の理解があるが,一方で,計算工学の発達や人工知能の実用化に伴って,この力学の理解という本質的な価値が疎かにされつつあるように見受けられる.この講演では,講演者が携わってきた航空宇宙を中心とした構造力学における様々な例を引き合いに,力学を理解することが如何に問題解決や新しい構造概念の創造に役立つかを示し,構造力学研究者の一人として,構造力学の将来の発展への希望を示したい.
|
|
11月7日(木)10:00-12:15 材料設計〜Siestaセミナー〜
- 技術相談会
-
SIESTA専任の担当者がご対応します。 ユーザーの方は技術相談、導入検討中の方は導入相談の時間としてご利用ください。
|
|
12:15 | 13:15 | ランチ(展示・ポスター) |
|
|
自動車 |
材料モデル |
落下・衝撃 |
THUMS |
Digimat |
SIESTA |
|
13:15 | 13:45 |
11月7日(木)13:15-13:45 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 自動車

- Non-Local XFEMによる超高張力鋼板の亀裂進展解析
JFEスチール株式会社
スチール研究所薄板加工技術研究部
主任研究員
佐藤 健太郎 様
株式会社 本田技術研究所
オートモービルセンター 第9技術開発室 第2ブロック
主任研究員
岡田 英之 様
超ハイテン材を用いた自動車部品の衝突破断発生および進展挙動について実験およびFEM解析により検討した.本研究では,破断発生の起点となるノットと抜き穴を設定したハット型部品の3点曲げ試験を実施した.実験により,亀裂進展挙動に及ぼす材料強度の影響および亀裂進展方向に及ぼす抜き穴の位置の影響を確認した.部材の3点曲げFEM解析を実施し,実験結果との比較により解析精度を検討した.一般的なFEM解析に加えNon-Local XFEMによる解析を実施し,自動車衝突変形時の亀裂進展予測におけるNon-Local XFEMの可能性を検証した.
|
11月7日(木)13:15-13:45 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 材料モデル
- 非線形材料データ作成方法の検討
株式会社テラバイト
技術部
課長
竹越 邦夫 様
軽量化のために多く用いられる樹脂材料などは非一様な大変形挙動を伴うため、試験結果(応力−ひずみ関係)を材料データとして利用するのは難しく、非一様な大変形挙動を再現できるように材料データを調整する必要があるため、材料データ同定には工数を要する。 この工数を削減するため、筆者はこれまでにベジエ曲線と最適化手法を組み合わせた同定手法を提案した。しかし、試験結果からベジエ曲線への変換は人の手によるものであり、誰しも気軽に変換できるとは言い難い問題があった。 本発表では、この問題点を解消するため、樹脂材料モデルであるDSGZモデルを利用し、試験結果からSIMPLEX法による初期同定結果から設計変数を設定し、最適化手法による材料データ同定手法を検討した。その検討成果について、発表する。
|
11月7日(木)13:15-13:45 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 落下・衝撃
- ポータブル製品を対象とした耐落下強度設計技術の開発
東芝テック株式会社
商品・技術戦略企画部 グローバルモノ創りセンター 要素技術担当
グループ長
森本 淳 様
小型プリンタなどのポータブル製品では、ユーザが誤って落下させても破損しない強度が求められる。落下衝突の際には、複雑な変形が極めて短い時間に発生する。特に、ポータブル製品の場合、様々な姿勢で衝突することが想定される。このため、落下衝突現象を予測して、最も破損しやすい衝突姿勢でも強度を確保できる設計手法が必要となる。そこで、耐落下強度設計に関する東芝Gr内ノウハウをまとめたガイドラインと数値解析を活用した設計手法を構築した。さらに、破損しやすい衝突姿勢を効率的に探索するLS-DYNA、JVISIONの新機能をJSOL様と共同で開発して製品開発に適用した。この結果、落下強度不足による後戻り設計を抑制することができた。
|
11月7日(木)13:15-13:45 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 THUMS
- 有限要素法を用いた有人ロケット緊急離脱時における人体傷害評価及び脳傷害メカニズム解明
横浜国立大学
先端高等科学研究院リスク共生社会創造センター
客員教授
酒井 信介 様
有人宇宙飛行における重要な安全技術として挙げられるのは打ち上げアボートシステム(LAS)である. LASではハザード発生直後におけるアボートモータによる加速や爆風圧の到達に加えて,カプセルの着水など様々な衝撃が想定され,搭乗員の傷害に繋がりうる.人体衝撃について,LAS環境下では,鉛直方向を含む特異な多軸加速度に対する検討が求められる.本研究では,人体ダミーモデルTHUMSに対してLS-Dynaによる解析を実施し,傷害指標の考察を行うことにより,BrIC傷害指標などの脳内頭部角速度から評価される指標と,脳変形と対応する指標から評価される指標との相関を詳細に検討し,新たなリスクカーブを提案した.
|
11月7日(木)13:15-13:45 材料設計〜Digimat技術交流会〜
- 複合材解析ソリューションのご紹介
株式会社JSOL
大浦 仁志
JSOLでは、当社が提供している様々なプロダクトを活用して、複合材解析の技術開発を推進しています。本講演では、開発ポートフォリオと最新の開発動向についてご紹介します。
|
11月7日(木)13:15-13:45 材料設計〜Siestaセミナー〜
- SIESTAを利用した材料シミュレーション
株式会社JSOL
新田 浩也
密度汎関数法(DFT)はナノスケールの材料の電子的性質を計算するうえで不可欠なシミュレーション技術となっており、J-OCTAはDFTソフトウェアであるSIESTAとのインターフェイスを取ることで、ナノスケールのシミュレーションの実行機能と、それと連携したMD計算技術の開発を行ってきた。今後のソフトウェア開発と技術の展開について報告する。
|
|
13:50 | 14:20 |
11月7日(木)13:50-14:20 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 自動車
- インクリメンタルシートフォーミングによる加工部品の寸法誤差要因解析
日産自動車株式会社
総合研究所 先端材料・プロセス研究所
宮本 健二 様
薄板の塑性加工方法として、ISF(Incremental Sheet Forming)という工法がある。ISFとは加工したい素材に棒状の工具を設計形状に沿って押し当てながら、移動させることにより成形加工する方法である。ISFは金型を使わないことからプレス成形に比べて設備投資を抑えることができ、多品種、少量生産に向いている。その一方、金型レスのため工具押付け時に部品に発生する応力、ひずみが局所的、かつ不均一になりやすく、得られる加工部品の寸法誤差が生じやすい。そこで、LS-DYNAを用いることでISFの数値解析を行い、寸法誤差発生の一要因を明らかにしたので、その内容について報告する。
|
11月7日(木)13:50-14:20 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 材料モデル
- 4a IMPETUSを用いた歩行者保護CAE解析
本田技術研究所4輪R&Dセンター
9G1
研究員
伊藤 修 様
世界各国では交通事故における死傷者低減のために法規や第三者評価により車両の安全性能評価が行われ、自動車メーカーには車両の安全性能向上が求められている。特に近年では歩行者の死傷事故を低減するために、歩行者保護試験を導入する国が増えている。歩行者保護試験は他の衝突試験と比較して外装部品に採用される樹脂部品の影響が大きいため、歩行者保護性能の検証には樹脂部品のCAE予測精度が重要になる。しかしながら、樹脂部品は材料特性のバリエーションが多く、材料カードを作成するのに時間がかかることが多い。そこで本検討では、4a IMPETUSを用いて材料カード作成時間を短縮しつつ、歩行者保護CAE精度を向上させたため、その事例を報告する。
|
11月7日(木)13:50-14:20 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 落下・衝撃
- 落下衝撃シミュレーションの解析精度向上への取り組み
リコーテクノロジーズ株式会社
経営管理本部・TQM推進室・DE-G
課長代理
水野 直樹 様
包装された製品に落下衝撃を加え、緩衝材の緩衝性や製品の耐衝撃性を評価するための、落下衝撃試験(包装貨物試験とも言う)という試験がある。 この試験は実機を用いて実施される。よって、問題が発生した場合には対策に時間を要することが多く、開発期間やコストが増えてしまうという問題があった。 そこで、この落下衝撃試験をシミュレーションに置き換えることを目標に、落下衝撃シミュレーションの解析精度向上への取り組みを実施している。 今回は、品質工学の手法を活用して、実機試験で発生した全ての問題(部品の破損)をシミュレーションにて検出することができるようになったので、その事例をご紹介する。
|
11月7日(木)13:50-14:20 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 THUMS
- 自動運転車の前面衝突を想定した乗員挙動解析へのTHUMSの適用とTHUMS更新計画
トヨタ自動車株式会社
先進車両技術開発部 先進モビリティー開発室
グループマネージャー
林 重希 様
自動運転車と従来車の混在する交通社会においては衝突事故が残存すると言われている.また、自動運転車を想定した場合、乗員はリクライニングや対面などの多様な着座姿勢をとることが考えられる.一方、現在の衝突用ダミーは多様な姿勢に対応できないため人体モデルを用いた研究が期待されている.今回、人体FEモデルTHUMSを自動運転車の前面衝突事故を想定した多様な乗員姿勢の乗員挙動解析に適用し、その有用性を示した. さらに、自動運転を想定したリクライニング姿勢におけるサブマリン時の傷害予測を可能とするためのTHUMS更新計画を示した.
|
11月7日(木)13:50-14:55 材料設計〜Digimat技術交流会〜
基調講演
- 複合材料の数値シミュレーション
東京理科大学
材料工学科
准教授
小柳 潤 様
CFRPの様々な数値シミュレーションについて紹介します。特に強度・耐久性に関する数値シミュレーション手法について詳しく説明します。過去に熱硬化樹脂CFRPに関する研究が多く取り組まれてきました。熱可塑樹脂CFRPにこれを適用する時に注意点等も紹介します。熱可塑樹脂CFRPの超音波溶着に関する数値シミュレーションも少し紹介したいと思っています。
|
11月7日(木)13:50-14:55 材料設計〜Siestaセミナー〜
基調講演
- Computing Material Properties with SIESTA, Case Studies and New Features under Development
Catalan Institute of Nanoscience and Nanotechnology
CSIC Research Professor
Prof. Pablo Ordejón
This talk will give an account of the properties of materials that can be computed with the SIESTA DFT software. The description will be done using examples of case studies done during the past years. I will also describe the new features that are currently being developed and which will be available for the users in the next releases of SIESTA.
|
|
14:25 | 14:55 |
11月7日(木)14:25-14:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 自動車
- 自動車用シート開発における条件設定作業の効率化
テイ・エス テック株式会社
設計部CAE課
増田 忠紀 様
自動車用シートには多くの強度要件があり、それらを満足させる為に設計初期段階よりLS-DYNAを活用している。 計算サーバーやLS-DYNA機能が進化した近年では、解析結果に高い相関精度が求められている。 そのため解析モデルは詳細化する傾向となり、解析担当者の負担が増加している。 複数の解析担当者が重複して行う条件設定作業をテンプレート化し、効率化且つ人為ミスを低減した事例を紹介する。
|
11月7日(木)14:25-14:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 材料モデル
- ハイテン材における延性亀裂進展の予測技術に関する研究
マツダ株式会社
MBD革新部 第3解析グループ
金本 俊介 様
本内容は、自動車技術会 構造強度部門委員会の亀裂進展予測ワーキンググループで活動した成果である。(なお、ここでのき裂とは大荷重によるき裂を対象としており、疲労き裂は対象としない。) 自動車の環境・走行性能の向上を目的とした車体の軽量化と、衝突安全性能を両立するため、鋼板のハイテン使用率の増加と薄板化が進められている。ハイテン材は、強度向上に伴い延性低下が懸念されるため、き裂の発生から進展を正確に予測して設計検討を可能とすることが求められている。今回、詳細ソリッド要素を用いた"応力三軸度"と"Lode角"に応じたき裂進展予測手法および、シェル要素を用いた実用的な予測手法を検討した結果を報告する。
|
11月7日(木)14:25-14:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 落下・衝撃
- ALE流体構造連成によるフィルム包装容器の落下解析
凸版印刷株式会社 総合研究所
基盤技術研究所
横地 雄斗 様
詰め替え用の洗剤等で使用されるスタンディングパウチは店頭での陳列性に優れ、利便性、省資源に優れた自立性パウチである。スタンディングパウチは2枚の側面フィルムと1枚の底フィルムをヒートシール(加熱融着)で貼り合わせた構造となっているが、材料の靭性やヒートシール強度が不十分の場合、落下衝撃時によって破袋してしまう問題がある。本取り組みでは、LS-DYNAのALE流体構造連成機能を用いて、液体を内包するスタンディングパウチの落下試験解析を実施し、落下条件や袋の構造が落下挙動に及ぼす影響を検討した。
|
11月7日(木)14:25-14:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 THUMS
- OdysseeによるTHUMS解析のためのプリシミュレーションの高速化
株式会社JSOL
THUMSは自動車安全性評価向けの最も精緻な人体モデルのひとつである。解析精度向上のために、モデルサイズは大きくなる傾向にあるが、一方で計算時間の増加も課題となっている。THUMSによるスレッド解析では、ポジショニング解析や着座解析が事前に必要となり、一般のダミーモデルによるスレッド解析に比べ2、3倍のターンアラウンドタイムがかかる事がある。
Odysseeによる次元低減モデル化(Reduced order modeling 、ROM)はこのターンアラウンドタイムを大幅に削減できる可能性のある手法であり、物理現象を考慮した次元低減を行う事で、一般の機械学習等の類似の方法に比べ、はるかに少ない教師データによる学習が可能となっている。
本講演では、THUMS V4を対象としたポジショニング解析と着座解析を通して、Odysseeを用いたTHUMSのプリシミュレーションの高速化への有効性を示す。
|
|
14:55 | 15:25 | 休憩(展示・ポスター) | |
|
新技術 |
接合モデル |
生産技術 |
現物融合CAE |
Digimat |
SIESTA |
|
15:25 | 15:55 |
11月7日(木)15:25-15:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 新技術
- LS-DYNAを活用した薄肉PET詰め替えボトルの形状設計
ライオン株式会社
容器・包装技術研究所
副主任研究員
定家 恵実 様
プラスチックの使用量削減は、地球温暖化やプラスチック廃棄物の海洋排出などの社会問題を解決するための企業の重要な取り組みのひとつである。そのため従来、当社ではプラスチック容器の薄肉化に取り組んでいるが、薄肉化と同時に容器本来の性能の維持を両立させなくてはならない。LS-DYNAによるシミュレーションを活用して、様々な荷重条件(温度変化等によるボトルの減容、輸送時の衝撃等)にも耐え得る薄肉PET詰め替えボトルの形状設計を行った結果について述べる。
|
11月7日(木)15:25-15:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 接合モデル
- 金属積層ガスケット締付計算におけるLS-DYNAの活用
ヤンマー株式会社
中央研究所 品質解析センター
小吹 洋平 様
エンジンの排気系部品では、排気ガスを密封するために金属ガスケットが多く用いられている。また、近年筒内圧や熱負荷の増加に伴い、ガスケットの使用環境はより厳しくなっている。一方で、ガスケットの設計は実機試験による評価が主であり、設計段階での事前評価が十分にできていない。そこで、開発リードタイム短縮のため、ガスケットの密封性能の事前評価が求められている。 本報告では、実際のガスケット形状に即したモデル(ビード形状・うねり形状・積層構造等を考慮したモデル)を作成し、LS-DYNAの動的陽解法を用いて、ガスケットの締付解析を実施した事例について紹介する。さらに、各種試験による解析の検証結果について報告する。
|
11月7日(木)15:25-15:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 生産技術
- 金型たわみを考慮したプレス成形シミュレーションの予測精度向上の取り組み
トヨタ自動車株式会社
MS車体生技部
主幹
一条 尚樹 様
自動車の軽量化と安全性向上のためにプレス部品に用いられる材料の高強度化が進んでいる。材料の強度が高くなると金型のたわみが大きくなるため、プレス成形シミュレーションの予測精度低下の一因となっていた。そこで金型のたわみを考慮できるシミュレーションを(株)JSOL様と共同で開発し、実用化したのでその事例を紹介する。
|
11月7日(木)15:25-15:55 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 現物融合CAE
- ジェットエンジン軽量構造技術の研究開発における解析事例
宇宙航空研究開発機構
航空技術部門推進技術研究ユニット
北條 正弘 様
ジェットエンジン軽量構造技術の研究開発において、織物複合材や金属3Dプリンタによる積層造形ラティス材等のモデリングにSimplewareを使用してきた。本講演では、Simplewareを使用した事例や、その他に行っている破壊シミュレーションの解析事例を紹介する。
|
11月7日(木)15:25-16:30 材料設計〜Digimat技術交流会〜
- Digimatによる高機能材料モデリングと最新機能のご紹介
e-Xstream engineering
C&ES
アプリケーションエンジニア
中山 貴登 様
本セッションでは、マルチスケール複合材料モデリングプラットフォームDigimatによる材料モデル作成をテーマとさせていただきます。Digimatがターゲットとしているプラスチックは、金属と比べて軽量で成型自由度が高い一方で、クリープ、疲労、温度依存性といった現象の影響がより顕著に生じるという面がございます。樹脂製品設計において、より効率的な設計を行うためには、これらの特性を適切に考慮することが不可欠です。今回は、初めに一般的なDigimat用材料モデルを材料試験から作成する方法をご説明し、それから、クリープ、疲労、温度依存性といった高度な材料モデルの仕組みをご紹介させていただきます。また、Digimatの最新機能についてもご案内致します。
|
11月7日(木)15:25-16:30 材料設計〜Siestaセミナー〜
基調講演
- 第一原理電子状態計算手法による材料研究
国立研究開発法人物質・材料研究機構
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点
主任研究員
奈良 純 様
第一原理電子状態計算手法は、実験結果にフィッティングするパラメータ無しに物質材料の原子構造・電子状態を高精度にシミュレーション出来ることから、未知物質の物性予測や、実験では得ることが難しい原子レベル過程の追跡などが可能である。また、電子状態を量子力学的に解くことから、半導体、金属、絶縁体、高分子など様々な物質系に対して適用が可能である。このような特徴と計算機の高速化によって、近年では、基礎研究のみならず材料開発の最先端でも積極的に用いられている。本講演では、第一原理電子状態計算手法について平面波基底、局在基底の比較も交えながら簡単にレビューすると共に、本手法による材料研究への適用例について紹介する。
|
|
16:00 | 16:30 |
11月7日(木)16:00-16:30 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 新技術
- 自動車内装用スイッチ機構部品の操作力予測の取り組み
日本プラスト株式会社
内外装開発部 解析課
杉山 敬亮 様
自動車内装部品に多くの強度要件が求められていることを背景に、以前からLS-DYNAを活用した予測を行い、設計初期での不具合防止に取り組んできた。数年前より、コンソール、グローブボックス等スイッチの操作力について解析技術構築に取り組んでいる。スイッチ機構部品の操作力はスプリング、ギアダンパー、摺動部などの複合要素からなっており、個々の要素レベルでの荷重予測は可能であるが、複合部品レベルでの予測精度、計算コストが課題となっている。今回、これらの複合モデルを対象に解析精度向上方法を検討した。精度向上に至る取り組みを本講演にて報告する。
|
11月7日(木)16:00-16:30 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 接合モデル
- LS-DYNAを用いた接着接合部の取り扱い
東京工業大学
未来産業技術研究所
教授
佐藤 千明 様
最近適用が増えている接着剤を用いた接合部に関して,その強度設計をLS-DYNAを用いて行う具体的な方法について講演する.LS-DYNAには,接着剤を扱うモデルがいくつか実装されており,これを用いることにより,効率的な解析が実施できる.今回はその紹介をすると共に,実際に使う場合のヒントについても言及する.
|
11月7日(木)16:00-16:30 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 生産技術
- プレス時の金型たわみを考慮した成形解析の取組み
アイシン精機株式会社
工機工場技術開発グループ型・SE開発課
田岡 章 様
これまでスプリングバックの予測精度向上に取り組んでいるが、金型を剛体としており、変形によるクリアランス変化は考慮できていない。一方、金型故障によるロス低減も必須であり構造解析にも取り組んでいるが、構造解析の整合性にも上記は課題である。
本活動では"金型が変形しながら成形する"状態の再現を製品形状に限定されない基礎技術の確立を目的として実験型を製作した。成形析に以下2点
・成形解析と構造解析を並行させる
・プレート等を含めた解析規模の拡張
を追加して実機結果と評価した事例を紹介する。
|
11月7日(木)16:00-16:30 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 現物融合CAE
- 皮膚内部弾性繊維の3次元構造解析
株式会社ファンケル
ビューティサイエンス研究センター
主任研究員
東ヶ崎 健 様
加齢で生じるシワやたるみは、皮膚の悩みの代表例であり、ケア方法の開発が期待されている。シワやたるみの本態は、皮膚内部構造の変化と考えられているが、具体的な形態変化とその背景にある分子機構は明らかではない。近年、バイオイメージング技術の発展により、生体内部を透明化し、3次元的に数百pm程度の分解能で観察することが可能となった。我々は、この技術を用いて皮膚内部の弾性繊維を3次元的に撮像し、さらに3次元構造解析ソフトSimplewareを取得画像に適応することにより、どのような構造特徴が加齢で変化するのか数値的に明らかとした。発表では、上記解析例を元に、エンドユーザーであり構造解析の素人という目線から、皮膚への構造解析への応用例とその課題について報告する。
|
|
16:35 | 17:05 |
11月7日(木)16:35-17:05 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 新技術
- LS-DYNAにおけるIsogeometric解析の研究
株式会社 本田技術研究所
オートモービルセンター
研究員
菊地 徹 様
近年、従来FEMの課題である解析精度、計算時間、CADとの親和性の解決策として、CAEの新手法であるIsogeometoric Analysis(IGA)が注目されている. そこで、従来FEMでは課題が顕著に表れる押出成形部品の大変形シミュレーションに、LS-DYNAに実装されたIGA機能を用い、複数部品からなる組み立てモデルの解析を行った. また、自動車車体のCAEモデル化に不可欠な、部品成型による部分的な歪・板厚変化やスポット溶接点周りの熱影響による材料特性変化の反映についても検証を行った. 本報ではIGAの概要及び、これらの解析により得られた知見から、その優位性と課題について報告する.
|
11月7日(木)16:35-17:05 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 接合モデル
- セルフピアッシングリベットの破断モデルの開発
トヨタ自動車株式会社
先進車両技術開発部
主任
中上 雅宏 様
大規模衝突解析用の簡易セルフピアッシングリベット(SPR)の破断モデルを開発した。プロセスシミュレーションから打鋲後のSPR形状を予測し、これを基に作成した詳細モデルからクーポン試験におけるSPRの破断メカニズムを明らかにした。SPRをすべてShell要素で簡易的にモデル化し、SPR周辺の応力状態の模擬を可能とした。簡易SPR破断モデルを剥離・せん断のクーポン試験により検証した結果、精度良く一致した。
|
11月7日(木)16:35-17:05 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 生産技術
- CAE活用の考え方と取組み事例の紹介
ダイハツ工業株式会社
ダイエンジニアリングセンター
主任
福島 正彦 様
弊社ではプレスCAEにインプットする情報の精度を高めることでCAEの確からしさを向上させ、事前の不具合予測と対策に活用し、金型製作後の補正工数削減とリードタイム短縮を進めている。それと同時に、さらなる製品機能向上やコスト削減などに対応すべく、新工法の開発などに必要な要素技術開発を進めている。それら取組みにおいて、CAEはますます重要となってきており、期待される機能・役割は多岐にわたる。ここでは弊社の生産技術のCAE活用の考え方を示し、実務運用事例、新工法開発事例、および金型のたわみを考慮した成形解析を含むCAE適用技術開発事例など、各種取組みについて紹介する。
|
11月7日(木)16:35-17:05 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 現物融合CAE
- Overseas case studies, and new ways of automating workflows
Synopsys Inc
Dr. Kerim Genc
Synopsys' Simpleware Software converts 3D image data from modalities such as Industrial Computed Tomography (CT) into models for measurement/visualization, 3D Printing, CAD based design and Computational Simulation. Simpleware is well-established among users wanting to generate high-quality image-based models in areas such as the Material Science, Industrial Manufacturing and the Life Sciences. During this presentation, we will give a brief overview of Simpleware, our vision for the future use of image based modeling and how it can be automated to allow further adoption.
|
11月7日(木)16:35-17:05 材料設計〜Digimat技術交流会〜
- Digimat-FEによる繊維−樹脂界面特性を考慮した繊維強化樹脂の力学特性モデル
マツダ株式会社
技術研究所
シニアスペシャリスト
平本 健治 様
繊維強化複合材の特性は繊維含有率や繊維配向、繊維−樹脂界面特性など多くの因子の影響を受ける。このうち繊維−樹脂界面特性は複合材の力学特性に大きく影響するにもかかわらず、CAEで繊維-樹脂界面特性まで考慮した例は少ない。本報告では、複合材としてガラス繊維強化ポリプロピレンの射出成形品を用い、実験で得られた複合材内部の繊維の幾何学的特性および繊維−樹脂界面特性を使ってモデル化を検討した。その結果、複合材の降伏挙動が繊維−樹脂界面強度によって表せることを明らかにした。
|
11月7日(木)16:40-18:00 材料設計〜Siestaセミナー〜
- SIESTA code in SIMUNE’s Atomistic Simulation Advanced Platform (ASAP-SIESTA)
SIMUNE Atomistics
Product Manager
Dr. Federico Marchesin
SIMUNE Atomistics
Chief Executive Officer
Mr. Daniel Simo
SIMUNE is expert in ATOMISTIC SIMULATIONS and provides consultancy and computer simulation services to companies developing innovative technology based on the properties of materials at the atomic scale. In 2015, SIMUNE established a strategic partnership with SIESTA for which SIMUNE offers simulation support packages and other related material.
SIMUNE will talk about its synergy with SIESTA and the latest developments around the code. SIMUNE will also present its software ASAP (Atomistic Simulation Advanced Platform). ASAP is composed of a set of tools and modules developed around different software packages, including SIESTA, to facilitate and automatize their use.
|
|
17:15 | 18:00 |
11月7日(木)17:15-18:20 構造設計 〜LS-DYNAユーザー会〜
- ANSYS Simulation and Strategy
ANSYS
Mechanical, Fluids, and Electronics Business Unit
Director of Technology
Dr. Larry Williams
Imagine if you could experience a newly designed product before building it. That is precisely what over 40,000 ANSYS customers do using advanced physics-based simulation. Engineered products from smart phones to industrial automation to autonomous vehicles are being experienced on the computer.
In this presentation, Dr. Williams will show how great products are designed by engineers using advanced physics-based simulation, and how ANSYS will drive that technology to allow individuals and companies to create remarkable products. He will briefly describe new opportunities and our focus on technology continuity now that LSTC and the LS_DYNA product are part of the ANSYS solution. Industry examples will be highlighted.
|
11月7日(木)17:15-18:00 構造設計〜LS-DYNAユーザー会〜 現物融合CAE
- Simplewareの最新バージョンのご紹介
株式会社JSOL
宮崎 美季
Simplewareソフトウェアは、現物モデリングをCAEに活かせる高機能イメージデータプロセッシングソフトウェアです。9ヶ月毎にメジャーバージョンアップを実施しており、新機能の追加や改良によって課題解決や利便性の向上をご提供しております。今回は10月に日本リリースする最新バージョンSimpleware ScanIP P-2019.09の新機能をご紹介いたします。
|
11月7日(木)17:15-18:00 材料設計〜Digimat技術交流会〜
- Digimat海外事例紹介
株式会社JSOL
渡辺 麻衣子
2019年10月にフランスで開催されたDigimatユーザー会で発表されたユーザー講演の中からいくつかの事例をピックアップしてご紹介します。
|
|
18:10 | 19:40 |
|
|