Solution 解析データドリブン
シミュレーションデータの資産化・活用で製品開発のDXを推進
製造業におけるデータ活用の課題
常に新たな高機能製品が求められる製造業において、シミュレーションによって事前検討できる CAE は業務に欠かせないツールとなっています。
そのような ”ものづくり” の現場では、製品開発への要求が高まるにつれ CAE を適用する範囲を拡大していきました。
その結果、開発で生成されるデータは増加の一途を辿り、
・データサイズの増加によるストレージ枯渇
・データ転送時間の増大
・開発プロセス上で多岐に渡って生み出される膨大なデータの管理
などの新たな課題が生まれています。
作成されたデータを継続的に蓄積し、そこから機械学習などの手法を用いて次に繋がる価値あるデータを抽出して資産化することは、今後ますます重要になります。
CAEデータの資産化とデータドリブン設計で実現できること
課題1 : データ量が膨大ですべてのデータを保存しきれない
体系化されずに保存されたデータは管理が難しいという問題は、データ圧縮ソリューション「FEMZIP-L」で解決できます。
データ圧縮ソリューションFEMZIPによるデータの効率的な蓄積
課題2:CAEデータのバリエーションが膨大で管理しきれない
データが多いほど管理も大変になりミスを生む。どのデータが正/最新なのか分かりにくいなどの問題にはシミュレーションデータマネジメント(SCALE.sdm)が適用可能です。
シミュレーションデータマネジメントシステム(SDM)による CAEデータの資産化
課題3:日々生まれる膨大なデータを、価値ある情報として開発にどう活かせばいいかわからない
ODYSSEEをはじめとするデータ可視化・分析ソリューションが適用可能です。
データ圧縮ソリューション FEMZIP-L によるCAEデータの効率的な蓄積
解析モデルの詳細化にともない、結果ファイルは肥大化していきます。また、最適化やロバスト設計の広がりで、計算結果のストレージはさらに大きな容量が求められ、コスト増の原因になっています。
FEMZIP-L は、Ansys LS-DYNA のバイナリ出力 d3plotファイルを、有効桁の制御と画像圧縮技術を用いた独自の手法で圧縮するツールです。Zip などの汎用ツールでの圧縮率は数 % 程度にとどまりますが、FEMZIP-L は、プロットファイルのデータが各ステップにおいて少しずつ変化するため、80〜99% の大幅な圧縮が可能です。
- 導入メリット
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- 1:独自技術による超高圧縮を実現(最大99%)
- 2:高速なデータ転送(3時間が1分に短縮)
- 3:圧縮による精度低下は 1%未満
- 4:多くのポストプロセッサーで直接結果を確認可能
独自アルゴリズムで超高圧縮
圧縮による評価への影響はコントロール可能
シミュレーションデータマネジメントシステム(SDM)による CAEデータの資産化
製品開発における CAE の活用が進み、CAEデータの数が増えてくると、その管理が大きな課題となります。複数のエンジニアが同じルールのもとで多くの CAEデータを効率的に管理するには、SDM(Simulation Data Management)システムの導入が必要です。
CAEデータ管理と開発プロジェクトモニタリングが可能な SDMシステムである SCALE.sdm は「CAEデータを管理」「実験・解析結果を管理」「開発プロジェクトを管理」で構成されています。これらを連携させることで、V&V に基づいた開発プロセス実行をサポートします。
SCALE.sdmによる開発プロセス管理
直感的で生産的なモデルバージョン管理
機械学習・データマイニングによる高速なデザインサイクル
ODYSSEE は高度な AI ライブラリ(機械学習、データマイニング、統計処理)を含む Quasar エンジンをベースとした機械学習・データマイニング・最適化プラットフォームです。Python をベースとしたスクリプト言語から直接高度な計算ライブラリにアクセスでき、専門的な知識がなくても簡単に AI 技術を活用できます。
製品設計に関するエンジニアリングの分野だけでなく、工場設備のプランニングなど統計分析の分野でも活用されています。エンジニアリングの分野に対しては多変量解析手法と機械学習の融合により高速に多変数のパラメータを高精度に近似できるツール等製品設計に有用な機能を提供しています。
データマイニング
統計分析による評価を可能に
関連プロダクト
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