Moldex3Dの特長
解析の専門家はもちろん、初心者でも使いこなせる直感的なインターフェースと高い再現性
Moldex3Dは、世界トップクラスのシェアを誇る3次元樹脂流動解析ソフトウェアです。部品、ランナー、冷却管の全てを含んだ金型全体を3次元で解析し、高い精度で再現します。解析の準備工程では、ゲートやランナー、冷却管などの設定をウィザード機能がサポートします。解析の専門家だけでなく部品設計や生産部門の方々も利用できるユーザビリティの高いソフトウェアです。
流動や冷却、変形などの樹脂流動解析専用のソルバーに加え、繊維配向や応力、粘弾性などの計算機能が充実しています。また、さまざまな特殊成形手法に対応しており、成形不良対策や成形条件の最適化を効率良く実現できます。
製品形状に適したメッシュタイプ
Moldex3Dは再現性を高めるために、メッシュの品質向上に注力しています。BLM(Boundary Layer Mesh:境界層メッシュ)を始め、ヘキサやプリズム、テトラなど、さまざまなメッシュ形状を使用し、モデル形状に合った品質の良いメッシュモデルの作成(自動、半自動)が可能です。
また、従来のソフトウェアのような近似モデルを用いずに有限体積法(FVM)と流体力学の基礎方程式であるナビエ・ストークス方程式を計算しており、重力の影響や、せん断発熱、冷却効率の影響などを考慮して精密に予測します。
製品形状に合った、さまざまなメッシュ形状への対応
冷却管とランナーを含めた高品質な3次元メッシュ
使いやすいユーザーインターフェイス
Moldex3Dは、解析準備作業(プリプロセス)におけるゲートやランナー、成形条件などの設定をウィザードを利用して簡単に行えるため、解析の専門家ではなくても高精度な樹脂流動シミュレーションが行えます。
また、解析検証作業(ポストプロセス)では、スライス表示や等高線表示、アニメーションなどの豊富な結果表示機能を利用して、3次元の解析結果を簡単に確認できます。
Moldex3D解析結果画面
豊富な結果表示機能
豊富な解析機能
Moldex3Dは、圧縮成形や金属粉末射出成形、微細発泡樹脂成形など、さまざまな特殊成形手法に対応しています。さらに、ファイバー(繊維配向)や応力、粘弾性などの豊富な計算ソルバー、CADや構造解析ソフトウェアとのインタフェースも充実しています。
ICM 射出圧縮解析
PIM・MIM 金属粉射出成形
豊富なデータベース(材料、成形機)
Moldex3Dの材料データベースは、材料メーカー提供のデータや、Moldex3Dラボでの計測データなどを含めた精度の高い材料情報を約7000種類(熱可塑性樹脂+熱硬化性樹脂)搭載しています。
また、約50社のメーカーに対応した豊富な成形機データベースから成形機を指定することで、成形機と同一画面で成形条件設定が可能です。(一部成形機に対応)
※ バージョンアップ時および年2回のサービスパックで情報を追加更新しています。常に最新のデータベースを利用いただけます。
材料データベース
成形機データベース
高い拡張性
解析時間の短縮や大規模計算のため、Moldex3Dは最新技術を駆使した並列計算機能とリモートコンピューティング機能を備えています。マルチコアやマルチCPUはもちろん、クラスター構成(Windows、Linux)やGPGPUも対応しています。この並列計算機能を用いることで、今まで解析が不可能とされていた1000万要素を超える自動車バンパーのような大規模モデルの解析が可能になりました。
※下図は充填解析完了時間をコア数別に表しています。 1コアでの計算に比べて4コアでは約4倍、16コアで約10倍の計算効率向上が認められます。
大規模並列計算
開発元 CoreTech System Co., Ltd.
Moldex3D開発元の CoreTech System Co., Ltd. (Moldex3D) は1995年に台湾で創立されました。以降、プラスチック射出成形産業界をリードし、優れたCAEソリューションの提供を続けています。R&D部門、サポートチームも充実し、ユーザーと市場のニーズにいち早く対応可能な体制を敷いています。また、材料ラボを完備し、材料計測サービスも行っています。
JSOLの強力サポート
JSOLでは、日本総合研究所時代より約30年に渡り、CAE専門のサポートを提供しています。皆様に安心して解析ソフトウェアをご利用いただけるよう、サポート専任者による強力で丁寧なサポートを心掛けています。
- ※Moldex3Dの開発元は CoreTech System Co., Ltd. です。
- ※記載されている製品およびサービスの名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。