
ASAPの機能
使いやすいGUIと、解析対象に応じた平面波基底/局在基底の使い分け
電気伝導を含む様々な物性の評価を、物性ごとに専用の解析プロジェクトを作って実施し、直感的な操作による迷わないモデリングが可能です。
モデルに応じて、平面波基底によるQuantumEspressoと局在基底のSIESTAを使い分けることで、DFTによる解析の可能性を広げます。
プロダクトと計算機能
- プロダクトラインナップ:ASAP Pro / ASAP Pro Transport / ASAP HTEP
- ASAP Pro:固体/分子の各種物性解析(下記参照)
- ASAP Pro Transport:ASAP Proの全機能に加えて、バリスティックな電気伝導解析
- ASAP HTEP:ハイスループットのためのASAP Pro簡易版
計算機能(ASAP Pro / ASAP Pro Transport / ASAP HTEP)
電子密度、バンド構造、状態密度(DOS)、構造最適化、応力解析
フォノン解析、分極率、光吸収スペクトル、弾性率、表面エネルギー、電子輸送(電気伝導:TranSIESTA)
- 1点計算、構造最適化(すべて)
- 1点計算は、与えられた原子/分子配置の状態密度、分子のHOMO/LUMO、固体結晶のフェルミエネルギー、エネルギーバンドを求めます。構造最適化は、基底状態における最大残留応力が指定された誤差よりも小さくなるように構造が決定されます。
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- フォノン、振動計算(ASAP Pro / ASAP Pro Transport)
- フォノン解析は、得られた分散曲線から固体中における振動や熱の伝わりやすさの目安を与えます。またJ-OCTAとの連携機能により、定積モル比熱が得られます。振動計算はFT-IRなどの実験に対応した分子振動の結果を得ることできます。
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- 状態方程式、反応解析(ASAP Pro / ASAP Pro Transport)
- 状態方程式は、格子サイズをパラメータとした時の平衡体積、平衡エネルギー、体積弾性率を求めます。反応解析は反応経路とそれに対応する活性化エネルギーを算出します。
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- 界面、相互作用計算(ASAP Pro / ASAP Pro Transport)
- 界面解析は、スラブと吸着分子間のポテンシャルエネルギーを計算し、Moorseポテンシャルとして出力します。相互作用計算は、スラブと吸着分子間の相互作用エネルギーを計算します。
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- 第一原理MD、光学応答(ASAP Pro / ASAP Pro Transport)
- 第一原理MDはDFTに基づく分子動力学計算であり、NVE/NVT/NPTの解析が可能です。光学計算は、エネルギーに対する半導体/絶縁体/分子の誘電率の実部と虚部を計算します。
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- 電気伝導計算(ASAP Pro Transport)
- 電気伝導計算では、散乱のないバリスティック伝導を扱うことができます。透過率、電気伝導率、スピン流の解析が可能です。
動作環境
ASAPはクロスプラットフォームとなっていますが、JSOLでは
- ・GUIはWindows環境
- ・ソルバーはWindows環境(SIESTA)とLinux環境(SIESTAとQuantumEspresso)
をサポートしています。詳細はお問い合わせください。
- ※記載されている製品およびサービスの名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。