近年、自動車衝突解析においてダミー傷害値の直接評価が行われていますが、精度の高い評価のためには、シートモデルや拘束装置モデルの設定が重要となります。J-SEATdesigner(ジェイシートデザイナー)では、多岐にわたる解析ケースをモデルファイルと共にデータベースで管理し、呼び出した設定に基づいて自動的にアセンブリを行うことができます。また、さまざまな法規やアセスメント情報もデータベースから呼び出すことができるため、ユーザーが個別に数値の入力をおこなう必要がありません。さらに、Hポイントの計測や着座解析などのプリシミュレーションが可能です。
J-SEATdesignerは、精度向上を目指したモデルの大規模化・複雑化が進む自動車衝突解析において、設計技術者を強力にサポートする、シート設計のための統合システムです。
J-SEATdesignerは、自動車衝突解析で必要な多岐にわたる車体モデルや法規、アセスメントへの対応を行う設計者や解析技術者を支援します。
たとえば、ダミーと境界条件の組み合わせの管理。オブジェクト指向リレーショナルデータベースと連携して、解析モデルや自動アセンブリに必要な関連情報を管理できます。自動モデルアセンブリでは、あらかじめ作成したアセンブリ情報定義ファイルを呼び出すことで、データベースからモデルの読み込み、各モデルの位置合わせなどを自動的に行うことができます。アセンブリされたモデルは、Ansys LS-DYNA解析用インプットファイル形式で出力されます。さらに、自動モデルアセンブリに使用する「アセンブリ情報定義ファイル」の生成や、自動車衝突解析で必要となるHポイント計測解析や着座解析などを事前に行えます。
スレッド解析モデルの自動アセンブリや解析ケースのデータベース一元管理