OmniCADは、プレス成形解析に特化した独自機能により、複雑なダイフェースや余肉、しわ押さえ面、ドロービードを短時間で作成できるCADソフトです。設計初期は不良防止のために形状検討を迅速に行う必要がありますが、同時にCAEで成形性を早期確認することも求められます。OmniCADはこの相反するニーズに対応し、強力なサーフェス構成技術で複雑な断面形状を容易に生成します。さらに、履歴管理やモーフィング機能を活用することで、製品入れ替えやプレス角度変更といった大規模な修正も少ない工数で実現可能です。これにより、手戻りを最小限に抑え、設計から解析・試作までの工程を効率化します。
自動車外板に代表される製品意匠面ではクラスA精度のサーフェスが要求されます。OmniCADはサーフェス修正時に高次連続性を考慮できるため、玉成工程のどの段階でも精度を維持しながら編集可能です。CAE結果を反映したスプリングバック見込み面の作成でも、メッシュ品質に依存せず元のサーフェス精度を保持できます。また、形状の異なる断面を自然につなぐ「ぼかし」機能や、簡易操作で忠実な形状を実現するフィーチャーにより、設計者の経験に依存せず高品質なモデリングを短時間で実施できます。これにより、設計検討から最終出図工程まで一貫して高精度なサーフェスを維持でき、CAEやトライアウトの効率も大幅に向上します。



