IMPETUS®の特長
樹脂材料の衝突解析で必要な材料特性試験データの取得を効率化する
IMPETUS®は、樹脂材料の試験をペンデュラムアームの振り下ろしにより効率的に実施する動的試験機です。
治具や振り上げ高さを変えることにより、異なる応力状態、ひずみ速度の動的試験が可能です。そのため、樹脂材料の変形や破断特性取得のための材料試験を自社内でより効率的に実施できます。試験を毎回外部委託するのと比べ、より早いリードタイムと低コストで必要な試験結果を揃えることができるようになります。
また、材料パラメーター同定ソフトウェア VALIMAT® と組み合わせることで、試験データから衝突解析用の材料カード作成までの作業を簡便に実施できるようになります。
自社内での動的試験が可能 - 開発期間を短縮
IMPETUS®は、長さ140cm、幅60cm、高さ85cm とコンパクトで卓上に設置できるサイズ※です。自社内で樹脂材料、繊維強化樹脂材料、フォーム材など様々な材料に対して動的試験を実施できるようになります。
自社で材料試験機を導入することで、外部委託と比べ容易に材料試験ができるようになり、材料ごとの試験データを蓄えることでデータの有効活用も可能になります。
特に樹脂材料は、グレードが同じであっても生産環境の違いにより材料の変形特性や破断特性に差異が生まれます。そのため、樹脂材料を用いた設計を精度よく行い、本材料の機械特性を正確に取得するには材料試験が不可欠です。
IMPETUS®は、グレードや仕入れ違いの樹脂材料に対して、効率的に材料試験を実施し特性を計測できます。
スムーズに材料試験を始めていただけるよう、導入時に試験方法や治具の付け替え方などのトレーニングも実施しています。
※耐荷重250kg以上のテーブルをご用意いただく必要があります
恒温槽を導入せずに低コスト簡易的な高温/低温試験を実施
IMPETUS®に付属する試験片マガジンを利用することで、大型の恒温槽無しでも簡易的に高温試験(80℃など)や低温試験(-30℃など)を実施できます。試験片マガジンには、標準的な3点曲げ試験片を25本収容することができ、速度水準を変えて連続で試験を実施することも可能です。
高温試験/低温試験はマガジンから試験片を取り出した後、素早く実施できるため、恒温槽無しでも温度変化を抑えながら簡易的に高温/低温の動的試験が実施できます。
さらに、ハイスピードカメラ/DICソフトウェアと組み合わせることで、高速引張試験において試験片に生じるひずみ場を測定できます。IMPETUS®の高速引張試験は、ストローク変位を基準に計測できますが、より高精度な計測を可能にするオプションとして、局所的な変位を取得できるハイスピードカメラ/DICをご用意しています。
材料パラメーター同定ソフトウェアとの連携で材料カード作成工数を削減
樹脂材料の高精度な衝突解析を実施するには、CAEモデル上で適切な材料パラメーターを設定する必要があります。IMPETUS®は材料パラメーター同定ソフトウェアVALIMAT®と連携することで、樹脂材料の特性測定から材料カード作成までをシームレスに実行できます。
高度な材料モデルは設定が必要なパラメーターが多いため、材料試験データからパラメーターをフィッティングする際にノウハウと労力が必要になります。より高度な材料・破断モデルの活用に興味のある方、材料試験から材料カード作成にかかる時間とコストを削減されたい方には、IMPETUS®/VALIMAT® の連携による材料カードの作成をお奨めいたします。
VALIMAT®フィッティングの画面
開発元
IMPETUS®の開発元は 4a engineering GmbH です。
4a engineering社は、プラスチックエンジニアンリングと材料科学を専門に研究開発を進めるオーストリアの企業です。特に動的な材料特性の同定技術に強みをもつ樹脂材料や複合材のエキスパート企業として、動的試験装置(IMPETUS®)や材料パラメーター同定のソフトウェア(VALIMAT®)を開発しています。
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