DIFFCRASHの機能
複数の解析結果を統計処理してばらつきの発生原因(トリガー)を探すためのヒント
DIFFCRASHは、LS-DYNAなどの有限要素法ソルバーの複数の結果を読み込んで、統計学の手法に基づいてばらつきの状態を分析し、解析結果ファイル形式で書き出します。結果ファイルをポストプロセッサーに読み込めば、どの場所が、どのタイミングで、どの程度ばらついているかを可視化して、ばらつきの発生原因(トリガー)を探すためのヒントを得ることができます。
利用方法の詳細については、DIFFCRASHの事例も合わせてご覧ください。
主な機能
計算結果の統計処理
DIFFCRASHは、複数の有限要素解析計算から得られる節点位置情報を統計処理して、ばらつきの状態を分析します。
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- ばらつきの拡散状況を分析
- 条件の微妙に異なる複数の計算結果における、同一節点の位置情報を時間毎に統計処理することで、分岐の開始から最終状態までの、ばらつきの拡散状況を分析します。分析の結果はコンター図で表示することができます。
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- ばらつきの形状的な特徴を分析
- 構造的に起きやすいばらつきモードを、複数の計算結果から推定します。主成分分析の考え方を導入したPCAメソッドにより、変形モードのばらつきがどのような傾向を持って分布しているかを推定しています。
ばらつきの可視化
DIFFCRASHは、ばらつきの分析結果を解析結果ファイルの形式で書き出します。ユーザーは、使い慣れたポストプロセッサーを用いて分析結果を確認し、分岐の原因を探ることができます。
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- ばらつき位置と大きさの確認
- ばらつきの大きさをコンター図で可視化できます。どの場所が、どの程度ばらついているのかを、効率的に把握することができます。
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- ばらつきのタイミングの確認
- ばらつきの位置と大きさを時刻ごとに確認することで、どのタイミングでばらつきが始まったのかがわかります。
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- ばらつきモードの確認
- 統計的に離れている変形状態を重ね書きすることで、ばらつきのモードを確認することができます。
動作環境
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ネットワークカード | 必須 (ライセンスシステムに必要) |
必須フリー環境 |
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- ※このサイトに掲載されている一部の車体モデルはNCAC/GWUの提供です。
- ※DIFFCRASHの開発元はSIDACT GmbH(ドイツ)です。
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