背景
産業がグローバルに展開する現在、環境問題への対応は避けられない経営課題です。なかでも、CO2排出量削減は重要な課題です。その際、自社内部でのCO2排出削減だけではなく、サプライチェーンの上流~下流も含めた排出量削減が求められます。その対策のひとつとして、輸送時のCO2削減があります。そのために、より軽量化・小型化した梱包の検討が求められています。さらに、環境負荷を考慮して、従来の発泡スチロールから、パルプモールドなど新しい材料を使用した梱包の設計が求められています。
課題
課題のポイント
- CO2排出量削減のため、軽量化が必要
- 梱包材として必要なエネルギー吸収量は確保
梱包材の削減と高積載性
CO2排出量の低減を目指す取り組みのひとつとして、製品を梱包する段ボール箱そのものを小さくすることが求められます。対策としては、製品の小型化や、組み立て式にすることで梱包対象を小さい部品にすることが挙げられます。さらに、梱包材を必要最低限に抑えることも求められます。
一方で、輸送時や保管の際の積載性を高めるために、製品を梱包した箱をできるだけコンパクトにすることも必要とされています。コスト、CO2排出量の低減の観点から、一度により多くの製品を積載可能な梱包箱の設計も重要な検討項目のひとつです。
複数回落下への対応
上記のような要件や制約がある中でも、梱包材には本来の目的である高い頑強性が求められます。特に近年では、1回だけの落下に対する製品健全性の確保だけでなく、複数回落下させても製品を守るような持続的な衝撃吸収性を持つ梱包材の設計が必要です。
解決ページへのリンク