ハット部材3点曲げ(背板側を圧縮)
解析のポイント
- 材料(母材)破断
- スポット破断
自動車の部材としてよく使われている箱形断面部材では、ハット形断面材と平板をスポット溶接により接合しています。自動車の衝突性能において部材の破断現象は重要ですが、箱形断面部材では母材の破断だけではなくスポット溶接部の破断も考慮する必要があります。 本事例では、NSafe®-SPOT、NSafe®-MATの2つの破断判定を同時に利用して、箱形断面部材の破断特性を精度よく予測しています。
基本情報
◆試験体
材料:1500MPa級ホットスタンプ材
板厚:1.6mm
スポット溶接:
・ナゲット径4.5√t
・スポット間ピッチ17.5mm
◆3点曲げ試験条件
支点間距離:440mm
インパクタ形状:R150
インパクタ速度:8.6km/hr(一定)
◆解析条件
入力ファイル編集:NSafe®-SPOT Pre および NSafe®-MAT Pre
実行モジュール:NSafe®-SPOT および NSafe®-MAT
スポット破断位置やタイミングを予測可能
スポット間ピッチ35㎜
スポット破断位置、タイミングを予測可能
実験結果(側面視)
解析結果(側面視)
実験結果(下面視)
解析結果(下面視)
スポット間ピッチ17.5㎜
- スポット間隔の短ピッチ化によりスポット破断数が低減することを予測
- 曲げ頂部での材料破断を予測(張力曲げで破断を検出)
実験結果(側面視)
解析結果(側面視)
実験結果(下面視)
解析結果(下面視)
