THUMS®サポートサービスの内容
人体モデルTHUMS®は高解像度CTスキャンや各種文献データを用いて人体の細部を忠実に再現しているモデルです。その解析条件設定は非常に複雑なため、モデルをCAE活用するには物理学、解剖学に加えて Ansys LS-DYNA に関する豊富な知識と深い理解が求められます。
THUMS®サポートサービスでは、
・これからTHUMS®を利用してみたいが複雑でよくわからない
・既にTHUMS®を利用しているが思うように解析できない
などのお悩みに対し安心してモデルをご活用いただくための、さまざまなサポートを提供します。
機能のポイント
- 人体傷害解析モデルTHUMS®とは?
- 課題解決をサポートするユーザーサイト
- 傷害リスクの可視化する傷害値評価ツール(無償)のサポート
人体傷害解析モデルTHUMS®とは?
人体傷害解析モデルTHUMS®(Total Human Model for Safety)は、トヨタ自動車様と豊田中央研究所様で共同開発された人体有限要素(FE)モデルです。1997年から2社で共同研究しており、複雑な人体の構造を正確に表現し、モデル化において最新の研究から各部位の物理学的特性を反映して各文献との検証も行われています。
THUMS®を利用した「人体の動き」や「人体傷害」の解析は、世界中の研究者の方に活用され、人体の安全性向上に貢献しています。2021年1月より無償提供が開始され、より幅広い活用が期待されているモデルです。
基本姿勢と体格差のバリエーション
「乗員」と「歩行者」の2つの基本姿勢に加え、自動車衝突において傷害値の体格による影響を検討できるよう、以下のモデルをご用意しています。
・「標準体形の成人男性」50%モデル(AM50)
・「小柄な成人女性」5%モデル(AF05)
・「大柄な成人男性」95%モデル(AM95)
・「標準体形の成人女性」50%モデル(AF50)
・10歳・6歳・3歳の「子ども」モデル(10YO、6YO、3YO)
さらに、最近のリリースバージョンでは、シートをリクライニングしたときの姿勢のモデル(25deg、35deg、45deg)が追加されています。
・「標準体形の成人男性」50%モデル(AM50)
・「小柄な成人女性」5%モデル(AF05)
・「大柄な成人男性」95%モデル(AM95)
・「標準体形の成人女性」50%モデル(AF50)
・10歳・6歳・3歳の「子ども」モデル(10YO、6YO、3YO)
さらに、最近のリリースバージョンでは、シートをリクライニングしたときの姿勢のモデル(25deg、35deg、45deg)が追加されています。

解析目的に応じて最適なバージョンを選択
解析目的によって、内臓傷害や筋活性挙動の考慮が必要かどうかは異なります。THUMS®ではそのような状況を踏まえて複数のバージョンが提供されています。これらは内臓傷害/筋活性の仕様の他に、用意されている体格と基本姿勢がそれぞれ異なります。
●Version4
非常に詳細なモデル化がされており、頭部傷害や骨折だけでなく、各内臓の傷害を評価できます。全ての体格が用意され、基本姿勢も「乗員」「歩行者」が選択できます。
●Version5
Version4よりも簡易なモデル化ですが筋活性挙動を考慮できます。用意されている体格は大人の3種(AM50、AF05、AM95)、基本姿勢は「乗員」です。
●Version6
Version4の詳細モデルにVersion5の筋活性に関する機能を追加したモデルで、筋活性挙動を考慮できるだけなく内臓傷害も評価できます。用意されている体格は大人の3種(AM50、AF05、AM95)、基本姿勢は「乗員」です。
●Version7
Version6の腰回りの形状と内臓(腸)のモデル化を改善し、人体忠実性が向上しているモデルです。用意されている体格は大人の4種(AM50、AF05、AM95、AF50)、基本姿勢は「乗員」です。また、リクライニング姿勢も提供されています。
【解析目的とバージョン】
ここに右記の表を掲載
【解析目的とバージョン】
ここに右記の表を掲載
●Version4
非常に詳細なモデル化がされており、頭部傷害や骨折だけでなく、各内臓の傷害を評価できます。全ての体格が用意され、基本姿勢も「乗員」「歩行者」が選択できます。
●Version5
Version4よりも簡易なモデル化ですが筋活性挙動を考慮できます。用意されている体格は大人の3種(AM50、AF05、AM95)、基本姿勢は「乗員」です。
●Version6
Version4の詳細モデルにVersion5の筋活性に関する機能を追加したモデルで、筋活性挙動を考慮できるだけなく内臓傷害も評価できます。用意されている体格は大人の3種(AM50、AF05、AM95)、基本姿勢は「乗員」です。
●Version7
Version6の腰回りの形状と内臓(腸)のモデル化を改善し、人体忠実性が向上しているモデルです。用意されている体格は大人の4種(AM50、AF05、AM95、AF50)、基本姿勢は「乗員」です。また、リクライニング姿勢も提供されています。
【解析目的とバージョン】
ここに右記の表を掲載
【解析目的とバージョン】
ここに右記の表を掲載
開発元:トヨタ自動車株式会社、株式会社豊田中央研究所
人体傷害解析モデルTHUMS®は、トヨタ自動車様と豊田中央研究所様で1997年より共同研究している人体有限要素(FE)モデルです。
2021年1月より、下記トヨタ自動車様の専用ページからモデルを無償で取得できます。
2021年1月より、下記トヨタ自動車様の専用ページからモデルを無償で取得できます。
課題解決をサポートするユーザーサイト
サポートサービスをご契約のお客様に、ユーザー専用サイトをご用意しています。
専任エンジニアによるサポートサービス
ユーザー専用サイト内に専用のお問い合わせフォームをご用意しています。専任のエンジニアがTHUMS®に関するお客様の課題解決をサポートいたします。
THUMS®サポートサービスのお問い合わせ対応範囲につきましては、下記をご確認ください。
各種お問い合わせへの対応可否
<サポート範囲内>
・THUMS®単体実行時の初期エラー
・他のモデルに組み込み後のNVエラー等
・THUMS®筋活性モデルの基本の使い方
・ポジショニングツールの使い方&不具合等
・THUMS傷害値評価ツールの使い方&不具合等
<サポート範囲外>
・THUMS®の改造(部分切り出し含む)
・筋活性挙動や結果挙動の合わせこみ
・人体モデルの結果計測方法や計測器設定方法
・THUMS傷害値評価ツール以外の人体モデルの傷害評価方法
・人体モデル関連資料提供
※サポート範囲外のお問い合わせにつきましては、別途有償でのCAE受託業務やコンサルティングを承ります。
※Ansys LS-DYNAサポートのみご契約中の場合、THUMS®関連のお問い合わせについてはお受けすることができません。本サービスへのお申し込みのご検討をお願いいたします。
THUMS®サポートサービスのお問い合わせ対応範囲につきましては、下記をご確認ください。
各種お問い合わせへの対応可否
<サポート範囲内>
・THUMS®単体実行時の初期エラー
・他のモデルに組み込み後のNVエラー等
・THUMS®筋活性モデルの基本の使い方
・ポジショニングツールの使い方&不具合等
・THUMS傷害値評価ツールの使い方&不具合等
<サポート範囲外>
・THUMS®の改造(部分切り出し含む)
・筋活性挙動や結果挙動の合わせこみ
・人体モデルの結果計測方法や計測器設定方法
・THUMS傷害値評価ツール以外の人体モデルの傷害評価方法
・人体モデル関連資料提供
※サポート範囲外のお問い合わせにつきましては、別途有償でのCAE受託業務やコンサルティングを承ります。
※Ansys LS-DYNAサポートのみご契約中の場合、THUMS®関連のお問い合わせについてはお受けすることができません。本サービスへのお申し込みのご検討をお願いいたします。

各種技術情報を定期的に提供
ユーザー専用サイトでは定期的にTHUMS®利用に役立つ情報を提供します。
【提供情報の一例】
・日本語版THUMS®マニュアル
【今後掲載予定】
・筋肉に関する機能の利用方法
・Ansys LS-DYNAのバージョンに応じたTHUMS®実行時の問題およびその対策情報
など
【提供情報の一例】
・日本語版THUMS®マニュアル
【今後掲載予定】
・筋肉に関する機能の利用方法
・Ansys LS-DYNAのバージョンに応じたTHUMS®実行時の問題およびその対策情報
など

傷害リスクの可視化する傷害値評価ツール(無償)のサポート
JSOLでは、傷害リスクの可視化と実際の人体傷害のためのリスクカーブの検討を目的とした「THUMS傷害値評価ツール」の開発および無償提供を行っています。
THUMS®傷害値評価ツール(無償)の提供
THUMS®傷害値評価ツールは、Ansys LS-DYNAの解析結果(d3plot, binout)から傷害リスク評価のために必要な情報を抽出できるツールです。本ツールの使い方は、専用サイトにマニュアルとチュートリアル資料が掲載されています。
より詳しい使い方や使用上のトラブル等に関するご相談は、THUMS®サポートサービス(有償)にて弊社担当者によるサポートを提供します。
より詳しい使い方や使用上のトラブル等に関するご相談は、THUMS®サポートサービス(有償)にて弊社担当者によるサポートを提供します。

傷害値評価ツールのご利用申し込み
傷害値評価ツールのご利用を希望される場合は、お申し込みページよりユーザーIDのお申し込みをお願いいたします。
ユーザーID登録 申し込みフォームの「ご使用中のプロダクト名」で ”THUMS傷害値評価ツール” を選択してください。
※ THUMS®サポートサービスのご契約がなくても、傷害値評価ツールはご利用いただけます。担当者への相談やサポートを希望される場合は、別途THUMS®サポートサービスへのお申し込みが必要となります。
ユーザーID登録 申し込みフォームの「ご使用中のプロダクト名」で ”THUMS傷害値評価ツール” を選択してください。
※ THUMS®サポートサービスのご契約がなくても、傷害値評価ツールはご利用いただけます。担当者への相談やサポートを希望される場合は、別途THUMS®サポートサービスへのお申し込みが必要となります。
