- 安全性と運用効率を両立する試験環境
- 一つの試験基盤で多様な評価に対応
- 熱暴走現象を可視化する詳細計測
安全性と運用効率を両立する試験環境
電池セルの3点曲げ試験や圧縮試験など、厳しい保安対策が求められる評価では、安全性を確保しながら効率的に試験を実施できる環境の整備が重要です。特に電池の安全性評価では、防護構造や計測機器を含めた評価環境全体の設計が求められます。大規模な専用設備を個別に整備する場合と比較して設置スペースや設備構成の最適化を図ることも重要です。
また、低速試験から高速試験まで幅広い試験速度に対応できる試験基盤を活用することで、多様な材料や荷重条件での評価を効率的に実施できます。そのため、複数の試験機を使い分ける必要が減り、設備運用の効率化と試験準備工数の削減に貢献します。電池の安全性評価に求められる保安性と、研究開発現場で求められる柔軟性を両立した試験基盤を実現できます。
研究開発現場で求められる柔軟性を両立した試験基盤外観例
一つの試験基盤で多様な評価に対応
電池試験、材料試験、高温・低温環境試験などを実施する際には、それぞれ専用設備を導入するケースが一般的ですが、設備の増加に伴い投資コストや運用負荷が大きくなるという課題があります。試験内容ごとに設備を分けるのではなく、試験環境を柔軟に切り替えられる構成を採用することで、電池試験から一般材料試験、高温・低温環境下での評価までを同一基盤で実施できます。これにより、用途ごとに個別設備を準備する必要がなくなり、設備の集約と運用効率の向上を図ることが可能です。
さらに、引張試験、圧縮試験、3点曲げ試験、パンクチャー試験、コンポーネント試験など多様な評価にも対応できるため、研究開発の進展や評価対象の変化にも柔軟に対応できる試験体制を構築できます。
多様な評価に対応可能な試験環境例
熱暴走現象を可視化する詳細計測
限界試験では、発火や発煙の有無だけでなく、セルの変形、破損、熱暴走に至るまでの挙動を詳細に把握することが重要です。高速度撮影やDIC(デジタル画像相関法)による変形計測を組み合わせることで、熱暴走に至るまでの変形や破損の進行を詳細に把握できます。
また、取得した画像データを荷重や変位などの試験データと関連付けることで、破損や異常発生のメカニズムをより詳細に分析することが可能になります。
さらに、セル構造や釘の侵入位置、試験速度など条件を変更した比較評価も実施しやすくなり、電池構造の安全性向上やシミュレーションの精度向上に活用できる高品質な評価データの取得を実現します。
まとめ
本事例では、
- 安全性を確保した熱暴走評価環境の構築
- 設備投資や運用負荷の低減
- 熱暴走過程の詳細なデータ取得
という課題に対し、試験環境と計測環境の両面から解決策をご紹介しました。
これらの要件を満たす試験プラットフォームとして、4a engineering GmbHのLINOVIS®があります。電池試験だけでなく、材料評価や環境試験にも対応し、研究開発やシミュレーション活用を支援します。

