バッテリーハウジングの落下解析
Digimat による落下解析の事例をご紹介します。
チェーンソーや草刈機などのメーカーの Husqvarna社では、製品のカバー部品等に繊維強化プラスチックが使用されており、Moldex3D - Digimat - Ansys LS-DYNA を用いて成形時に発生する繊維配向分布を考慮した製品の落下解析などを行っています。
解析のポイント
- 落下時に部品にかかる応力や破壊箇所の予測
落下時に部品にかかる応力や破壊箇所の予測
本事例では PA6+GF 30 wt% で作成されたバッテリーハウジングが落下した場合を想定し、5 mm/min で製品を 10 mm 変形を与えました。この時、Moldex3D から得られた繊維配向結果を、Digimat-MS Mapping により Ansys LS-DYNA のメッシュにマッピングし材料異方性を考慮しています(図1)。

図1. Moldex3Dによる繊維配向分布結果
連携解析
連携解析により接触による累積内部応力が解放されたときに発生する応力を再現することができました(図2)。

図2 Ansys LS-DYNA 解析結果(Force vs Displacement)