顔料の表面エネルギー
本事例では、シアン系有機顔料である銅フタロシアニン(CuPc)の001面および011面の表面エネルギーを、密度汎関数法(DFT)に基づくSIESTAを用いて計算した。バルクモデルと表面モデルのエネルギー差からγを算出し、001面は0.12 J/m²、011面は0.21 J/m²と評価された。分子間相互作用の影響が011面で強く現れる傾向が確認された。
解析・利用例のポイント
- CuPc顔料の表面エネルギー評価
CuPcの表面構造
銅フタロシアニンの001面と011面の表面構造を示す図。分子性結晶としての特徴を持ち、面方位による分子間相互作用の違いが視覚的に確認できる。
CuPcの001面・011面構造
解析内容の詳細
