固体表面への分子の吸着エネルギー
本事例では、Au(111)面およびαアルミナ表面に対する分子の吸着エネルギーをSIESTAを用いて密度汎関数法により計算した。基底関数重なり誤差(BSSE)補正のためにCounterpoise法を用いて吸着エネルギーを求め、文献値と比較した結果、誤差0.05〜0.1eV以内で一致し、高精度な評価が可能であることが示された。
解析・利用例のポイント
- 高精度な吸着エネルギーの評価
- 吸着エネルギーの比較
高精度な吸着エネルギーの評価
Au(111)およびαアルミナ表面に分子が吸着した状態を示すモデル構造。吸着状態と孤立状態のエネルギー差を計算するための基礎構造として用いられる。

吸着モデル構造
吸着エネルギーの比較
SIESTAによる吸着エネルギー計算結果と文献値との比較。Au(111)ではKBM汎関数、αアルミナではPW91汎関数を用いて計算し、それぞれ高精度な結果が得られた。

吸着エネルギーと文献値の比較
解析内容の詳細