ゼオライトとガス分子の相互作用
本事例では、Li-LSXゼオライトとN₂・O₂分子の相互作用を、密度汎関数理論(DFT)に基づくSIESTAを用いて解析した。スラブモデルを構築し、Liイオンとガス分子の距離を変化させながら相互作用エネルギーを計算。N₂分子はO₂よりも強く吸着され、分子軸がZ方向のときに吸着力が最大となることが示された。
解析・利用例のポイント
- ゼオライトへのN₂とO₂の吸着比較
- 相互作用エネルギーの比較
スラブモデルと分子配置
Li-LSXゼオライトのスラブモデルと、N₂・O₂分子の配置を示す図。真空領域との境界には水素終端を施し、吸着サイトの構造を明確にしている。
Li-LSXゼオライトとガス分子の相互作用
相互作用エネルギーの比較
N₂とO₂分子のLiイオンとの距離に対する相互作用エネルギーをプロット。N₂の方がより負の値を示し、強い吸着が確認される。分子軸がZ方向の方が吸着力が大きい。
N₂・O₂の相互作用エネルギー
解析内容の詳細
