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2010.01.04

LS-DYNA材料測定セミナー開催報告

カテゴリー
: セミナー・イベント
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LS-DYNA

LS-DYNA材料測定セミナー
  〜非線形材料データ取得の指針〜

2009年11月18日(水) プライムセントラルタワー名古屋駅前店
2009年11月20日(金) 株式会社日本総合研究所 東京本社

近年ますます適用分野の広がるLS-DYNAですが、より精度の高い解析にはより多くの情報を用意する必要があります。

各部材の材料特性はその最たるものの一つで、線形特性と異なり、LS-DYNAで用いる非線形解析のための非線形材料定数は、カタログ値など一般的な情報から推測することが難しい上に、動的特性などさらに高度な特性が必要とされる場合があります。

そこで株式会社JSOLでは、非線形の材料特性の取得に焦点をおいた技術セミナーを以下の通り開催し、多くの皆様にご参加いただき、好評を博しました。

当社から提供するいくつかの材料同定プログラムに加え、材料測定機各社様、コンサルティングサービス各社様から測定機や測定時のノウハウなどを講演いただきました。

各講演の講演資料は、ユーザーサポートサイト(ユーザー限定)より入手いただけます。

講演プログラム

13:00- LS-DYNA 材料測定セミナーのねらい
株式会社JSOL 宮地岳彦
13:15- スプリングバックの高精度解析に有効なYoshida-Uemoriモデルパラメータの同定
株式会社JSOL 小川隆樹

広島大学吉田総仁教授らによる繰返し塑性構成式Yoshida-Uemoriモデルはスプリングバックの高精度解析で多くの実績を有します。本講演では、この材料モデルを用いるために必要な材料試験、そして「MatPara」を用い材料パラメータを同定する一連の流れを具体的に紹介します。
13:30- 製品設計に加工硬化の影響を取り込む方法のご提案 - HYCRASHご紹介 -
株式会社JSOL 遠藤明香

加工硬化は製品の衝突・衝撃吸収性能に重要な役割を果たすことが一般によく知られていますが、CAEによる製品の設計検討に加工硬化を考慮しているケースは多くありません。そこでJSOLでは逆解析手法に着目し、製品の初期検討段階から塑性ひずみや板厚の分布をより簡便に解析にとりこむことができるツール−HYCRASH−を開発しました。本プレゼンテーションでは試験データとの比較も行いながら、改めて加工硬化が衝突・衝撃性能に与える影響を確認し、HYCRASHの効果やメリットをご紹介します。
13:45- A Material Testing Service to Obtain LS-Dyna Material Parameters
Mr.Hubert Lobo, DatapointLabs

LS-Dyna has over 180 material models for different types of materials such as metal, plastic, rubber, foam, fabric and composites. These material models are powerful but complicated. Obtaining material model parameters is therefore difficult. DatapointLabs, a US based material testing laboratory has worked with LS-Dyna to produce “TestPaks for LS-Dyna”:, a testing+material parameter conversion service that is accurate and efficient. Samples are sent to USA for testing and LS-Dyna material cards are delivered to the customer in one week. Validation can also be performed using LS-Dyna to show the accuracy of the material card. Most popular material cards are supported including high-strain rate MAT24, MAT89, MAT19, visco-elastic, foam and rubber material models.
14:15- 休憩
14:30- 化学構造からの高分子材料物性の予測手法
株式会社JSOL 大畠広介

定量的構造物性相関(Quantitative Structure-Property Relationships :QSPR)と呼ばれる手法により、ポリマーの化学構造の情報からポリマー材料の物性値を予測できます。予測できる物性値は密度、ガラス転移温度、弾性率、相溶性など多岐にわたり、初期設計段階での材料の選定およびシミュレーションの入力値として活用できます。
15:00- 材料特性予測ツールDIGIMATご紹介
株式会社JSOL 一ノ瀬規世

近年の工業製品には樹脂・複合材などの高機能材料が採用されています。高機能材料の多くは複数の材料を混合しており、実験による材料特性の取得も容易ではありません。材料特性予測ツールDIGIMATは、独自アルゴリズムによるマルチスケール理論を用いることで、これらの樹脂材料の材料特性をシミュレーションにより高精度・高速に得ることができます。本講演では、いくつかの事例のご紹介し、DIGIMATの機能や優位性をご紹介します。
15:30- 樹脂材料の高速引張試験について
株式会社島津製作所 瀧井忠興氏

高ひずみ速度での引張試験を行うことができる高速引張試験機(ハイドロショット)と、樹脂材料でのアプリケーションの紹介、準静的引張試験との違い・注意点、超高速カメラによる引張試験の観察例も合わせて紹介します。
16:00- 休憩
16:15- 樹脂およびゴムの粘弾性特性評価
ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社 金井準氏、 古荘俊一氏

樹脂およびゴム材料の粘弾性評価の装置およびその測定例の紹介
16:45- 樹脂材料の計測及びFEM応用技術 -超弾性と粘弾性を話題として-
株式会社メカニカルデザイン 横塚智史氏

汎用FEMソフトウェアの発達とハードウェアの性能向上により、現在ではより実現象に近い解析が期待されています。しかし、シミュレーションの精度が高まるほど、これまで曖昧にされてきた部分を明瞭に扱うことが求められます。たとえば非弾性材料の解析に関しては、信頼性のある材料特性を取得し、それを実際にFEMに組み込む技術の確立が求められています。この観点から、弊社ではこの10年にわたって、超弾性および粘弾性の計測、その材料定数の同定とFEM解析への適用までの一連のプロセスについて開発を行ってきました。今回は、それらの知見の概要を紹介します。
17:15- 閉会のご挨拶
株式会社JSOL 宮地岳彦

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