【基礎編】シミュレーション活用ナレッジ

JSOLが考える「溶接シミュレーションと工場デジタルツインが実現する工程設計」について講演しました

2025.09.02
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JSOLは、石川県産業創出支援機構様、石川県工業試験場様が主催するセミナーにおいて、溶接シミュレーションの最新技術について講演を行いました。

7月開催の石川県次世代産業育成講座・新技術セミナーでは「溶接シミュレーションと工場デジタルツインが実現する工程設計」と題して、JSOLが考える「データを活用したものづくりの進化」について講演しました。具体的には、企画~量産までの全体工数の最適化や量産準備段階でのバーチャルトライによる業務改善をはじめ、製造業全般における取り組みの最新状況をご紹介しました。あわせて、JWELDが提供する「工場デジタルツインとの連携」の活用イメージを、事例を交えてご紹介しました。

JWELDでは、溶接プロセスを評価する熱弾塑性解析と、溶接変形を評価する固有ひずみ法を提供しています。特に、解析時間の短い固有ひずみ法は、工程改善や工程最適化などのために多量の計算を必要とするバーチャルテストに有効です。

JWELDが提供する工場デジタルツイン連携
JWELDが提供する工場デジタルツイン連携

8月開催の石川県工業試験場デジタル活用ものづくり支援センター様のセミナーでは、JWELDの操作画面を交えながら、溶接解析技術のノウハウを解説しました。熱弾塑性解析、固有ひずみ法、それぞれの解析技術をご紹介し、溶接プロセス評価、溶接変形評価のためのモデル化の違いや出てくる結果の違いを具体的に解説しました。

石川県次世代産業育成講座・新技術セミナー 「溶接シミュレーションと工場デジタルツインが実現する工程設計」の様子
石川県次世代産業育成講座・新技術セミナー
「溶接シミュレーションと工場デジタルツインが実現する工程設計」の様子

JWELDによる溶接シミュレーションは、加工工程をコンピューター上に再現することで、溶接に関わるさまざまな問題の検討を可能にします。変形の予測や、加工時の温度分布、内部応力などの可視化により、工程設計や製品不良の対策検討などを効率よく、高精度に行うことが可能です。

さらに近年は、高精度なシミュレーション技術と現場の情報を仮想空間に再現するデジタルツイン技術の融合により、製造工程で発生する変形を事前に予測し、最適な製造条件を導き出すアプローチが注目されています。溶接工程でも、経験や試行錯誤に頼っていた設計プロセスを、金属の加熱・冷却に起因する複雑な変形や残留応力の影響を正確に見極め、定量的かつ再現性のある工程設計へと置き換えることが求められています。
JSOLはこれらの要望にお応えできるよう、JWELDの高速な固有ひずみ法による溶接シミュレーションを活用した、工場デジタルツインによる工程設計を提案しています。

JWELD全般に関するご紹介や無料トライアルなど、こちらからお気軽にお問い合わせください。

参考文献
  1. 2025年7月8日
    石川県次世代産業育成講座・新技術セミナー「溶接シミュレーションと工場デジタルツインが実現する工程設計」
    https://www.isico.or.jp/event/dgnet/d31187325.html
  2. 2025年8月5、6日
    石川県工業試験場デジタル活用ものづくり支援センター「溶接解析コース」
    https://www.irii.jp/confer/dm20250805.pdf
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