著者プロフィール
橘 英三郎
- 大阪大学名誉教授 建築工学
ドン・キホーテの最大の敵は、妖怪に見えた風車でもなく、敵の大群に見えた羊の群れでもない。それはドン・キホーテ自身である。だれしもドン・キホーテについてのぼんやりとしたイメージがあり、セルバンテスの託した思いを本気で汲み取ろうとしないからだ。
ハムレットの敵も父を毒殺した義父ではなくハムレット自身である。To be or not to be. That is question.までなら知られている。しかし、その後につづくセリフはサラリーマンにとって泣かされるところであるが、ほとんど知られていない。
ところで、ドン・キホーテ効果やハムレット効果なるものをご存知だろうか?
上司がドン・キホーテのように猪突猛進型だと、その部下は冷めた慎重型となる。逆に上司がハムレットのようにウジウジ型だと部下はイライラして突進型となる。
どちらかというと、ドン・キホーテ型の私は今、南紀白浜でハイブリット型の太陽風力発電に取り組んでいる。
季節風の強い冬季には風力発電を行う。台風以外はあまり風の吹かない夏季には羽根を開いて、それが集熱用(または集光用)の反射膜となり太陽熱(光)発電を行う。羽根の開閉は春と秋とに1日の手作業で行う。
写真1のロータス1号機は風力発電試験用のもので、大きいため風洞実験のかわり、滑走路を走行して相対風速と回転数の実験を行ったときのもの。
[写真1] 滑走路での走行実験
写真2は太陽熱(光)発電用のロータス2号機。最終的には両者を一体化した開閉式のものとなる。
[写真2] 反射膜利用の太陽熱(光)発電装置
日本やアジアはヨーロッパやアメリカ西海岸とは風況が異なるのに、何故、それらの地域で開発されたプロペラ型の風車ばかりが日本で採用されるのか私にはとんと理解できない。「日本の自然」にあったシステムがあっても良いはずだ。なにしろ「自然エネルギー」利用だから。
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