電池用電解液の計算
全原子分子動力学(Full-Atomistic MD)を用いて、電池用電解液の分子構造と物性の関係を評価しました。代表的な分子(EC、DMC、PF6)の構造をモデル化し、バルク状態でのLi+イオンの自己拡散係数や成分比の影響を解析しました。
解析・利用例のポイント
- 電解液の分子構造と物性評価
- Li+イオンの拡散係数評価
- 成分比の影響を解析
分子構造のモデル化
EC、DMC、PF6の代表的な分子構造をJ-OCTAでモデル化。COGNACモデラーにより、点電荷を含む力場パラメータの設定・調整が可能で、電解液向けの力場も取り入れることが可能です。

計算に用いた分子構造
バルク状態での拡散評価
バルク状態において、黄色い粒子で示されているLi+イオンの挙動を分子動力学を用いた長時間緩和計算により解析します。自己拡散係数や電解液成分の構成比が拡散に与える影響を評価可能です。

バルク状態の構造