気体の溶解係数と自由体積
全原子モデルを用いて、ポリイソプレン中の気体分子(二酸化炭素)の溶解性をEVMS法により評価しました。自由体積分布を可視化し、ΔE<0となる位置に気体分子を設置してエネルギー変化から溶解係数を算出しました。実験値と比較して妥当な値を得ました。
解析・利用例のポイント
- 溶解係数の評価
- 自由体積分布の可視化
- ガス透過性・ガスバリア性の評価
自由体積の評価
ΔE<0となる位置に直径2.75Åのテスト粒子を挿入した際の分布をXY平面に射影しました。気体分子の設置候補位置を示しており、自由体積の評価に活用することができます。

ポリイソプレン中の自由体積分布
参考文献
- Mitsuhiro Fukuda, Journal of Chemical Physics, 112, 478, (2000)
- Yoshinori Tamai et al, Macromolecules , 28, 2544, (1995)
- Florian Muller-Plathe, Macromolecules , 24, 6375, (1991)
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