マルチスケールシミュレーション・ソフトウェア
J-OCTA
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COSMO法による物性推算
COSMO法は分子の電荷分布情報（σプロファイル）をもとに、溶解度や分配係数などの物性を予測する手法です。J-OCTAではGaussianとの連携によりσプロファイルを計算でき、さらに機械学習を活用することで高速な物性予測や材料スクリーニングが可能です。実験値との高い一致性も確認されており、今後も適用範囲の拡大が期待されます。
解析・利用例のポイント
- 分子の電荷分布をもとに物性を推算
- 分配係数などの物性値を簡単に評価可能
分子の電荷分布をもとに物性を推算
アセトン分子の表面電荷分布とσプロファイルを示しています。σプロファイルは、分子の極性や親水性・疎水性の傾向を定量的に表現するもので、物性推算の基礎データとして用いられます。
アセトン分子のσプロファイルと表面電荷分布
分配係数などの物性値を簡単に評価可能
σプロファイルを用いて水-オクタノール分配係数（Kow）を予測した結果と実験値との比較です。予測値は実験値と良好に一致しており、COSMO法の高い精度が示されています。
σプロファイルから計算したKowと実験値との比較
参考文献
- A. Klamt, J. Phys. Chem. 1995, 99, 7, 2224 （https://doi.org/10.1021/j100007a062）
- S.-T. Lin and S. I. Sandler, Ind. Eng. Chem. Res., 2002, 41, 899 （https://doi.org/10.1021/ie001047w）
- D. O. Abranches et al., JCTC, 2023, 19, 9318 （https://doi.org/10.1021/acs.jctc.3c01003）
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