相図からのχパラメータ推算
UCST型の相図を示すポリスチレンとポリブタジエンの混合系の曇点データをもとに、Flory-Huggins理論を用いてχパラメータを推算しました。濃度依存性が弱い系のため簡易式を用い、J-OCTAのオプションツールで計算しました。実験値に対応した共存曲線とスピノーダル曲線を得ました。
解析・利用例のポイント
- Flory-Huggins理論の適用
- 実験データから共存曲線とスピノーダル曲線を推算
- 濃度依存性を考慮可能
相図と推算結果の比較
実験データに基づき、体積分率と温度の関係から得られた共存曲線とスピノーダル曲線が示されています。Flory-Huggins理論により推算されたχパラメータが実験値と整合していることが確認できます。

実験データに対する共存曲線とスピノーダル曲線
参考文献
- R. J. Roe, W. C. Zin, Macromolecules,13, 1221 (1980)
解析内容の詳細