粘弾性のシミュレーション
散逸粒子動力学(DPD)においてポリマ—鎖の絡み合いを考慮できるようにしたSlip Spr...
解析・利用例のポイント
- 高分子の絡み合い効果を考慮したDPDシミュレーション
- 重合度への依存性解析と広い適用可能性
高分子の絡み合い効果を考慮したDPDシミュレーション
DPD法による高分子の絡み合い効果を考慮したモデルの構築が示されています。従来のDPDでは表現が難しかった絡み合いを、バネ結合や制約条件を導入することで再現しています(Slip Springモデル)。

高分子の絡み合い効果を考慮したDPDモデル
重合度への依存性解析と広い適用可能性
DPDモデルによる粘弾性マスターカーブの作成結果が示されています。絡み合いを考慮したモデルでは、実験結果に近い周波数依存性が得られており、モデルの妥当性が確認されています。

絡み合いDPDによるポリスチレンのG'とG"
参考文献
- Y. Masubuchi, M. Langeloth, M. C. Bohm, T. Inoue, and F. Muller-Plathe, Macromolecules, 2016, 49, 23, 9186-9191
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