レオロジー特性
NAPLESのプリミティブ・チェイン・ネットワーク(PCN)モデルを用いて、ポリイソプレンの動的粘弾性を解析しました。絡み合い点間分子量をもとにG'(貯蔵弾性率)とG"(損失弾性率)を評価し、架橋の導入による低周波数領域での弾性挙動の変化も確認できました。
解析・利用例のポイント
- ポリマーの動的粘弾性の評価
- ポリマーの架橋による挙動変化
- 実験との良好な一致
動的粘弾性の評価
ポリイソプレンのG'とG"をNAPLESで評価した結果を示します。絡み合い高分子のチューブモデルに基づき、絡み合い点間分子量を粗視化ユニットとして計算されています。計算結果は実験値と良好に一致していることが分かります。

動的粘弾性
架橋構造の影響
絡み合い点のうち10%を架橋点に変更した場合のG'とG"の変化を示します。低周波数領域でより弾性的な挙動を示すようになり、架橋構造の影響が明確に現れています。

動的粘弾性と架橋効果
参考文献
- Masubuchi Y, Ianniruberto G, Greco F, Marrucci G, J.Non-Newtonian Fluid Mech., 149, 87-92, (2008)
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