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プラスチック/フォーム材料のクラッシュシミュレーション
自動車の開発における安全設計において数値解析は必須のものとなってきており、設計上の判断はシミュレーションの結果によるところが多くなってきています。その中で、適用が増えてきているフォーム材料の挙動については、金属材料などと比べて材料特性が複雑であり、LS-DYNAやPAM-CRASHなどの陽解法FEMコードで採用されているプラスチックやフォーム材などの特殊な材料を用いるには高度な知識と経験が要求されます。
本セミナーでは、自動車設計に使用されるプラスチック/フォーム材料の概略を述べ、その現象について解説します。
初日にソリッド要素による弾性/粘弾性フォーム材料、破壊材料、硬化フォーム材、及び異方性材料(ハニカムなど)のシミュレーションの基礎について学習し、LS-DYNAなどの陽解法コードで採用されている材料モデルについて理解していただきます。2日目には合成樹脂、及び等方硬化など弾塑性材料に関わる材料構成式について解説します。さらに、破壊材料の材料構成式の開発状況についても触れます。
デモンストレーションとして、LS-DYNAにより作成された例題を紹介します。各材料が、LS-DYNA及びPAM-CRASHにおいてどの材料モデルに対応しているかを知ることにより、より実務に役立てていただけます。
講師略歴
- Paul Du Bois氏
- 1979年ベルギー・Gent大卒(土木工学)。1981年ドイツESI社へ入社。1984年よりFAT (German Automotive Research Association) により計画された世界初の自動車衝突シミュレーションのプロジェクトに参加。1987年よりCAE技術コンサルタントとして独立、以来主として自動車衝突安全にかかわるシミュレーション技術(モデリング、物性モデル開発等)のサポート、コンサルティングに従事するかたわらLSTC社LS-DYNAトレーニングコース講師を務める。またFATの側突用ダミーモデル開発等多くの先進的な開発プロジェクトに参加。主要顧客GM、ダイムラークライスラー、フォード、ルノー他多数。1996年、革新的な技術開発を行なった個人/団体に贈られるComputerworld誌のSmithsonian Awardにノミネート。
開催概要
セミナー名称 | プラスチック/フォーム材料のクラッシュシミュレーション |
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開催日 | 2006年9月21日(木)〜22日(金) |
開催場所 | 弊社 九段オフィス セミナールーム 東京都千代田区九段南1-5-3 九段ビル |
内容
- 自動車に用いられているフォーム材の概略
- ソリッド要素の弾性/粘弾性フォーム材料のシミュレーション、及び陽解法コードに用いられている材料モデル
- フォーム材料の破壊のシミュレーション、及び陽解法コードに用いられている材料モデル
- 異方性材料(ハニカム材料)のシミュレーション
- 弾塑性の概略
- 荷重経路におけるポリマーのシミュレーション
- 合成樹脂の弾塑性シミュレーション
- 成樹脂の粘塑性シミュレーション
- 大ひずみ下の熱可塑性プラスチック
- 合成樹脂パネルのシミュレーション
本件に関するお問い合わせ
株式会社JSOL エンジニアリング事業部
セミナー事務局
- E-mail:hg-event@s1.jsol.co.jp