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第8回 JSTAMP/LS-DYNA 塑性加工セミナー 開催レポート
〜塑性加工の材料モデルと延性破壊の技術動向〜

2017年3月24日(金)にJSTAMP/LS-DYNA 塑性加工セミナーを名古屋ルーセントタワーで開催しました。
当日は、定員に近い多くの方にご参加いただき、本テーマへの関心の高さがうかがえました。
セミナーでは、まず広島大学の吉田総仁先生に「板材成形シミュレーションのための材料モデルの研究動向」、岐阜大学の吉田佳典先生に「塑性加工シミュレーションにおける延性破壊予測の考え方と研究事例」についてご講演いただきました。
吉田総仁先生は、異方性降伏関数が板材成形シミュレーションの解析精度におよぼす影響を理論的な背景や事例を交えながら述べられました。また新たに開発された異方性降伏関数のパラメータを同定するソフトウェア「MatYLD」を、デモと共に紹介されました。
吉田佳典先生は、素材の破壊限界評価方法から延性破壊現象のメカニズムについて詳しくかつやさしく解説されました。講演の後半では、実際のデータも示されながら、種々の延性破壊予測の事例を紹介いただきました。

板材成形シミュレーションのための
材料モデルの研究動向
国立大学法人 広島大学 大学院工学研究院
特任教授 吉田 総仁 様

塑性加工シミュレーションにおける
延性破壊予測の考え方と研究事例
国立大学法人 岐阜大学 次世代金型技術研究センター
准教授(副センター長) 吉田 佳典 様
先生方の講演に続き、JSOLから2件の講演を行いました。
まず本セミナーのひとつのテーマである異方性降伏関数の”JSTAMP”での解析事例を紹介しました。吉田総仁先生が提案されたYoshida6次降伏関数の適用を含め、異方性降伏関数が精度にあたえる影響について、解析事例を用いて紹介しました。また最新の研究事例である、異方硬化についても触れました。
二つ目の講演では、JSOLから新たにお客様へご提案する異方性パラメータ同定ソフトウェア「MatYLD」を紹介しました。さらにLS-DYNAの並列解析をより身近にリーズナブルな価格でご利用いただけるように設けた仕組みについてアナウンスしました。

JSTAMPにおける材料モデルの
高精度化への取り組み
株式会社JSOL 天石 敏郎

異方性パラメータ同定ソフト
MatYLDのご紹介
株式会社JSOL 柳澤 真
セミナー後に開催した情報交換会では、先生方やご参加の皆さま同士のディスカッションや交流が絶え間なく続きました。
技術交流会の個別相談では、事前に申し込まれたユーザー様のさまざまな相談について議論・回答をさせていただきました。
セミナーに多くのご参加をいただきありがとうございました。今回ご都合のつかなかった方は、是非次回のご参加をお待ちしております。
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本件に関するお問い合わせ
株式会社JSOL エンジニアリング事業部
セミナー事務局
- E-mail:hg-event@s1.jsol.co.jp