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2012.08.01

JSOLの品質保証 (QA)活動について

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: サポート
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LS-DYNA

2012年6月末、弊社(JSOL)はLS-DYNAのアップデート版モジュール:Ver.971 R6をリリースいたしました。R6ではモジュールとして新機能の実装がなされていますが、リリースに際してもJSOLとしても新しい試みを実施しております。1つはマニュアルの電子化で、これまで日本語マニュアルは冊子として紙媒体でお渡しをしておりましたが、今回のリリースよりPDF形式のファイルとして電子化してお客様にご提供しております。2つめとして、モジュールについてのQAを始めました。今回はこのQAについて少し詳しくご説明いたします。

QAとは

QAとは、Quality assuranceの略で品質保証のことですが、今回の場合、LS-DYNAというソフトウェアの性能や機能を保証するための検証作業を指します。ソフトウェアがお客様にご満足いただけるクオリティであるかを出荷前に調査することを目的とした作業で、ソフトウェアベンダーとして非常に重要な作業の1つと考えております。

LS-DYNAに対するQAの実情

もちろん、LS-DYNAに対していままで何の品質の保証をしていない、ということはありません。開発元LSTCによりリリースの度に約3000ケースにも上るインプットデータに対して品質の保証をしております。しかしながら開発元で実施されている品質保証は主としてLS-DYNAのキーワード単体としての動作のチェックとなり、一般的な使われ方、すなわちキーワードを複合的につかったテストケースはあまり多くありません。

あらたな試みとして

今回あらたな取り組みとして、JSOLでもQAを始めました。QAの対象は開発元LSTCがキーワードチェックとしての例題がメインであることに対し、JSOLでは実用的な例題を用意することによって、キーワード単体では発生しないような問題、つまり複合的に使用されたキーワードの影響で発生してしまうエラーを検知できるように努めています。利用しているQAのシステムは、開発元LSTCで利用しているしているものをベースとして、JSOLのシステムで動作するようにモディファイしたものです。LSTCが利用しているものと同じアルゴリズムでエラーを検出することにより、開発元と判定の基準を揃えることができるため、より正確なQAができるものと考えています。

今後の展望

今後は、まず対象とするシステムの拡充に努めていこうとおもいます。現在JSOLで稼働しているQAシステムはLinux OSのみを対象としています。近い将来、ユーザー様に広く使われているWindows OSをシステムに追加することを考えています。また、それに並行してQA用の例題を充実させるべく、サポートに利用した例題を簡単にQAに流用できるようなシステム作りを計画しています。

今後も、LS-DYNAを始めとしてプロダクトの品質管理・向上に努力していきます。弊社製品を今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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