
[解析事例] 制振鋼板の曲げ加工
制振鋼板の加工で特徴的な「カモメ」状の変形モードを再現
制振鋼板の3点曲げのシミュレーションです。制振鋼板は、制振性に優れた樹脂やゴムを、2枚の金属板の間に挟んでラミネートした複合材です。この材料は、曲げ加工により「カモメ」とよばれる変形形状が生じ、問題となることが知られています。この事例は、板厚0.5mmの樹脂を板厚0.25mmの鉄板ではさんだ制振鋼板で、曲げ加工によるカモメ折れが生じることをJOH/NIKEで再現したものです。
ダイにセットされた制振鋼板は、強制変位により移動する円筒工具で曲げ加工されます。材料と工具の間にはスライド+ボイド型の接触条件が定義されています。
このシミュレーションにより、図のように、カモメ状の変形モードをとらえることができました。ダイ肩部は直角であり、材料との接触はエッジのみとなっていますが、JOH/NIKEはこのようなシビアな接触条件に対しても収束性がよく、安定した解を得ることができます。
解析事例一覧
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