
【解析事例】歩行者保護性能解析
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インパクタ試験に沿った設計に対応した歩行者保護性能解析
従来、自動車の安全基準は、衝突時の乗員保護を目的としていましたが、日本国内では歩行者の死亡事故が全体の約30%を占めている現状から、近年では、歩行者に対する自動車の安全面が注目され始めました。欧州では、歩行者保護規格に EuroNCAP の歩行者衝突テストが盛り込まれており、規格そのものについては、欧州が先行しています。
しかし、他国に比べ、歩行者の死亡事故の比率が高い日本では、各メーカーの努力のおかげもあり、歩行者安全性能において世界的に優位にあります。EuroNCAPの歩行者衝突試験で高い点数を獲得しているのは、いずれも日本車です。国内法規でも、2005年以降、段階的に歩行者安全基準を盛り込むこととなり、「歩行者に優しい車」作りが、各メーカーの緊急課題となっています。さらに、自動車メーカーのみならず、バンパーやフード、ランプ、ワイパーピボットなど、各部品を提供するサプライヤーにおいても、必要な要件を満たすことが重要となってきています。
本来、歩行者を保護するために、自動車をダミーに衝突させる、いわゆるフルスケールテストが最も適切に事故の現象を再現しますが、この方法は、バラツキが大きく、現在のところ規格試験としては適当ではありません。そこで、フルスケールモデルの現象を解析し、人体への入力となる脚部と車体、および、致命傷となる頭部と車体を衝突させるインパクタ試験が採用されています。車両の開発においても、フルスケールモデルの実安全を目指した設計と共に、衝突試験における高得点の取得を目指したインパクタ試験に沿って設計が行われています。
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