
CAE Technical Library CAEブログ - CAE技術情報ライブラリ
2018.11.15
開会のご挨拶~お客様とのコミュニケーションの深化~
発表者:株式会社JSOL 宮地岳彦
開会のご挨拶の中で、お客様とのコミュニケーションの深化に向けたJSOLの取り組みを紹介しました。
・JSOL主催セミナーの改革
・WEBによるユーザーサービスの改善計画
WEBによるユーザーサービスの改善には、WEBセミナーの計画、ユーザーサポートサイトの刷新、AI技術を使った無人応答サポートデスクの計画などがあります。それぞれの計画の詳細は、今年度中にお客様にWEBでお知らせします。
基調講演~乗員保護および車両衝突解析へのReduced Modelの適用~
講演者:トヨタ自動車株式会社 山前康夫様
“Reduced Model”による効率化手法と事例についてご発表いただきました。“Reduced Model”は物理量や解析結果形状の予測に利用できる近似モデルです。AI・データマイニング・最適化プラットフォームODYSSEE を活用し、機械学習の手法にもとづいて、LS-DYNAの複数の解析結果から作成します。ひとたびReduced modelを作成すれば近似値の予測にはLS-DYNAの解析時間が不要になるため、モデルの大規模化にともなう解析時間増大の解決策としても非常に興味深い事例のご紹介でした。講演では、LS-DYNAによる前突スレッドの計算結果を用いたダミー傷害値や頭部加速度時刻歴の予測事例と、正面衝突の計算結果を用いたフロントサイドレールの変形の予測事例をご紹介いただきました。
全体講演~ Recent and Ongoing Development in LS-DYNA ~
講演者: Livermore Software Technology Corporation Mr. Brian Wainscott
Brian Wainscott氏は、1992年からLSTCで開発に携わっており、MPPの効率化やメモリ管理など、LS-DYNAの中核部分を担当されています。
今回のフォーラムでは、基調講演として、LS-DYNAの開発状況についてお話しいただきました。1モデルでさまざまな解析ができるソルバーを目指す「One model, One code」というLSTCの基本戦略はそのままに、マルチフィジックス、マルチスケール、メッシュフリー、樹脂複合材に対応する新材料モデルなど、LS-DYNAの解析対象の広がりがよくわかりました。
どの機能もとても丁寧にわかりやすく説明をしていただき、LS-DYNAがますます強力なCAEツールになっていることを強く印象づける講演でした。
パラレルセッション
午後は、パラレルセッションが行われました。マルチフィジックス、材料、生産技術I・II、THUMS、自動車、新技術、現物融合CAEの8つのセッション、計24講演がとりおこなわれ、いずれも有意義なユーザー事例発表となっていました。そのなかでも、生産技術セッションは、非常に多くのお客様にご参加いただきました。
2019年度ユーザーフォーラム
LS-DYNA&JSTAMPフォーラム2018では、約400名のお客様と13社の出展社様にご参加いただき、お客様のご意見を直接うかがうことができました。
とくにポスター周辺には多くのお客様に来場いただき、さまざまなご意見、ご質問をいただきました。ご来場いただいたユーザーの皆様、講演者の皆様、出展社の皆様に、心より御礼申し上げます。
来年度は2019年11月6日(水)~11月8日(金)の3日間にわたり、東京コンファレンスセンター・品川にて、JSOL CAEフォーラム(仮称)と題してLS-DYNA・JSTAMPを含むJSOLのCAEソフトウェアのユーザーフォーラムを開催いたします。







