AIを用いたサポート自動システム正式版「J-AIMES（商標登録出願中）」を公開しました

近年の産業界では、AI技術に関するニュースを見ない日はないほど、応用範囲が広がっています。JSOLも金融業界を中心に、AI技術を活用した自動応答サービスを提供しております。CAE業界にも自動応答サービスを適用する試みとして、2020年11月にLS-DYNAサポート自動応答サービスβ版を公開しました。β版の試運用を経て、2021年3月に、以下の通り正式版を公開する運びとなりました。

サービス名称：J-AIMES（商標登録出願中）

J-AIMES™は「JSOL AI Mentor System」から命名しました。Mentorには、「信頼できる相談相手」という意味があります。本サポート自動応答サービスがお客様にとってよき相談相手となることを目指し、また愛着を持って気軽にご利用いただけるよう願いを込めて、ジェイムスと名づけました。

β版からの機能強化

今回正式版として公開したJ-AIMES™は、サポート自動応答システムβ版と同じく、JSOLが提供するAI検索エンジンJ-Insight^® を採用しています。J-Insight^®は、自然文による1回の質問で異なる種別のコンテンツを同時に検索し、複数の検索結果から素早く目的の情報にたどり着ける横断検索システムです。
J-AIMES™では、よりお客様が回答にたどり着きやすくするため、また、回答の精度を向上させるために、主に以下の2点の機能強化を実装しました。

1. 回答候補のカテゴリ絞込み機能「絞込み検索」
2.「役に立った」ボタンによるフィードバック機能（後日公開）

1. 回答候補のカテゴリ絞込み機能（絞込み検索）

β版では、ユーザーサイト内のコンテンツ（Q&Aページ、技術資料PDF、入力サンプルなど）全体を横断的に検索し、ご質問内容に適していると推測されるすべての候補を提示していました。この全件検索はユーザーサイト内の関連情報がいちどに提示されるメリットがある一方で、回答候補の件数が増えると欲しい回答を見つけにくいというデメリットもありました。
そこで、正式版J-AIMES™では、回答候補のカテゴリ絞込み機能を追加しました。

J-AIMES™絞込みボタンの追加

たとえば、設定の参考となるサンプル入力データをご要望の場合は、ご質問文を入力して「サンプル」ボタンを押すと、ご質問の意図に適した回答候補を「サンプル」の中から抽出してご提示します。また、「絞込みを解除」して全件表示することや、他のカテゴリに切り替えての絞込みも可能です。

2. 各コンテンツの「役に立った」ボタンによるフィードバック機能（後日公開）

J-AIMES™の回答候補をクリックすると各コンテンツの詳細内容が表示されますが、この内容がお客様の課題解決のお役に立てたかどうかの評価を頂くために、「役に立った」「役に立たなかった」ボタンを追加いたします。

お客様から「役に立った」の評価を頂いたコンテンツとご質問内容をJ-AIMES™の学習データとしてシステムにフィードバックすることで、さらなる回答精度の向上に活用いたします。また、「役に立たなかった」とのご評価を頂いたコンテンツにつきましては、内容の更新やよりご質問意図にかなうコンテンツの拡充をして参ります。

さらに使いやすく、さらに多くのお客様課題を解決できるシステムへと成長できるよう、積極的にご利用いただき、「役に立った」もしくは「役に立たなかった」のご評価をお寄せください。

目指す将来像：有人サポート＋J-AIMES™の両輪で広く大きくより深いサポートを目指します

JSOLでは、J-AIMES™を「有人によるサポートを補完するサービス」と位置付けています。J-AIMES™は、365日24時間いつでも利用できるユーザーサポートです。有人サポートサービスのオープン時間を気にせず、お客様が気軽に簡単に必要な情報を見つけられる環境を目指します。

今後、さらにJ-AIMES™で対応できる範囲が拡大し充実化した場合も、専任技術者による技術サポートは従来通り継続いたします。
サポート自動応答システムではご質問受付時間の制約なく迅速な回答をご提示しつつ、従来通りのメールや電話による専任技術者によるサポートでは、これまで以上お客様お一人おひとりがもつ固有の課題や技術的に高度なご要望に寄り添える対応を目指します。

お客様とともに、J-AIMES™をより「使える」サービスへと育てて参りたいと考えております。ぜひとも積極的にご利用くださいますようお願いいたします。

J-AIMES™以外にも、JSOLはユーザーサービスの向上活動を継続して参ります。
ユーザーサイトの利便性向上やコンテンツ拡充、Web開催を含めた各種トレーニング、セミナーのお客様により役立つサービスを目指してさまざまな取り組みを推進いたします。

引き続きJSOLのCAEソリューションをよろしくお願いします。