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計算時間短縮で業務効率アップ!
JSTAMP計算高速化機能紹介

カテゴリー
:機能紹介
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JSTAMP

私たちは「便利で役立つシミュレーションソフト」を合言葉に、ものづくりに求められるさらなる技術発展にお応えできるよう、JSTAMPの機能開発を進めています。具体的には、成形性やスプリングバックの予測精度を向上させる高精度な材料モデルの整備と、作業効率を向上させる計算高速化や他ソフト連携の2軸で開発を進めています。

JSTAMPの最大の強みは、吉田6次降伏関数や吉田‐上森モデルなどの高精度な材料モデルによる、スプリングバック等の予測精度の高さにあります。一方で、高精度な材料モデルは計算時間を要するため使いにくい面もありました。今回は、高精度な材料モデルの活用をより進めていただくために開発した計算高速化機能をご紹介します。標準機能として提供しておりますのでぜひご活用ください。

計算高速化の効果

JSTAMPの解析精度の高さをより実感していただくため、既存の高速化機能の強化とともに新たな計算高速化機能を搭載しました。この高速化機能により、計算精度の維持と計算時間の短縮が両立できます。
図1に計算時間の短縮効果を検証した結果を示します。スプリングバック予測の精度を維持したまま計算時間が半減していることがわかります。

図1. 計算高速化機能による計算時間の短縮効果図1. 計算高速化機能による計算時間の短縮効果

計算高速化が活きる場面

計算高速化機能により、実業務への高精度な材料モデルの適用が可能になります。ここでは、高精度モデルを適用した場合の解析結果と、さらに計算高速化機能を適用した場合の計算時間結果を具体的にご紹介します。
図2は、MAT36と高精度なMAT287によるスプリングバックの予測精度を比較しています。MAT287は計算時間が長くなりますが、MAT36よりも明らかに高い予測精度を示しています。

図2. 材料モデルによるスプリングバックの予測精度の差(提供:株式会社秋山 様)図2. 計算高速化機能による計算時間の短縮効果

図3は、部品は異なりますが計算高速化の効果を示しています。計算高速化設定を利用することで高精度なMAT287であってもMAT36よりも短時間で計算できることがわかります。

図3. 各条件による計算時間比較図3. 各条件による計算時間比較

さらなる計算時間の短縮のために

このように、計算高速化機能は、計算時間を短縮し業務の効率化につながります。計算時間の長さから高精度な材料モデルの利用を避けていたのなら、ぜひ計算高速化機能をご活用ください。

さらに計算時間を短縮するために、コア数の増設が有効です。図4に、計算に使用するコア数とMAT287における計算時間の関係を示します。コア数の増設効果は一定ではありませんが、計算時間が短縮されることがわかります。

図4. コア増設の効果図4. コア増設の効果

JSOLでは、既に導入済みのお客様に対し、コア増設トライアルキャンペーンを実施しております(2025年3月末まで)。
計算速度の向上は、予測精度向上や工期短縮を通して、お客様の業務効率化につながります。
この機会にお客様の環境でその効果をご確認ください。

さいごに

JSTAMPに搭載された高速化機能をご紹介する動画をユーザーサポートサイトに掲載しています。本記事とあわせて、ぜひご参照ください。
ユーザーサイトはこちら

JSOLは継続して高精度化、高速化はもとより、お客様の業務効率化のための機能開発を推進します。どうぞご期待ください。

コア増設トライアルキャンペーン(期間:2025年3月31日まで)
お客様環境でコア増設の効果を確認していただけるようトライアルキャンペーンをご用意しています(期間:2025年3月31日まで)。
ご興味がある方はぜひお試しください。
株式会社JSOL エンジニアリング事業本部
E-mail: hg-cae-info@s1.jsol.co.jp

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