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材料パラメータ同定ソフトウェアVALIMAT®の注目機能2選
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JSOLは、材料パラメータ同定ソリューションのひとつとして、試験から直接計測できない材料パラメータをリバースエンジニアリングにより高精度に同定するVALIMAT®をご用意しています。
本記事では、最新のVALIMAT®(2025年3月リリース)に実装された7つの機能のうち、幅広くお役立ていただけるダメージ・破壊挙動とフォーム材のパラメータの自動同定についてご紹介します。
ダメージ・破壊挙動に関するパラメータの自動同定:AutoFailureFit機能
“Failure evaluation”オプションが追加され、ダメージ・破壊挙動に関するパラメータの自動同定が可能となりました。Ansys LS-DYNAの材料カードにおいて、DIEMモデルやGISSMOモデルの同定に使用できます。
AutoFailureFit機能を活用することで、従来、手動での設定にかかっていた時間の低減につながり、VALIMAT®上での作業時間を最大30%削減できます。
図1. AutoFailureFit機能を使用した解析時間の変化[1]
フォーム材に対するパラメータの自動同定:FoamFit機能
FoamFit機能が追加され、フォーム材もパラメータの自動同定が可能となりました。これによりVALIMAT®上での作業時間は、こちらも最大30%程度の作業時間短縮が期待できます。FoamFit機能の使用例として、*MAT_083/*MAT_FU_CHANG_FOAMの弾性特性、ひずみ速度依存性に関するパラメータの同定結果を図2に示します。
図2. FoamFit機能の設定画面
その他AutoFit機能も改善され、異方性材料や異なる試験温度でのパラメータ同定が簡便になりました。また*MAT_024においてダメージ・破壊定義に関するオプションが追加されるなど、ユーザビリティがより一層向上しました。
まとめ
VALIMAT®は、自動同定機能により熟練技術者の材料カード作成ノウハウを不要とし、さらに材料カード作成時間を削減します。またJSOLが取り扱う樹脂複合材に対応する卓上型試験機IMPETUS®や鉄鋼材料および軽金属にも対応した試験装置LINOVISTMと併用することで、静的および動的な特性取得から材料カードの作成が容易になります。
これらJSOLの材料パラメータ同定ソリューションご興味がございましたら、担当営業もしくは、こちらまでお気軽にお問い合わせください。