
News ニュース
2022年7月4日
株式会社JSOL
エンジニアリング事業本部
J-OCTA V8.0リリースのお知らせ
J-OCTA V8.0がリリースされましたのでお知らせいたします。
リリース内容について
主に新機能の一部をご紹介いたします。
- 1. 粒子法シミュレーション(VSOP-PS)への機能追加
-
- 液滴蒸発計算に必要な表面張力モデルと伝熱(熱伝導)モデルの計算に対応しました。表面張力モデルにより、基板との濡れ性を考慮した液滴形成の計算が可能です。また伝熱モデルにより、液滴と大気間及び液滴内部の伝熱を考慮できます。液滴以外にフィラーが充填された固体の熱伝導も計算可能となります。
- 2. SIESTAモデラIET (Inerfacial Energy Tool)
-
- SIESTA界面エネルギーツールをSIESTAモデラに統合し、Interfacial Energy Tool (IET)として刷新しました。SIESTAモデラIETではSIESTA 4.1への対応、最適化された擬ポテンシャルが使用でき、収束性が向上します。すでにSIESTA界面エネルギーツールをお使いのユーザー様には個別にご連絡いたします。
- 3. MD-GAN
-
-
短時間のMDの計算結果を元に、機械学習を用いて長時間の分子の運動を予測するための機能です。MD計算と比べて、非常に高速に結果を得ることが可能となります。本機能を用いることで、平均二乗変位(MSD)などの予測が可能です。
- ※本機能は、慶應義塾大学の泰岡研究室との共同研究の中で開発された機能です。
- ※本機能のご利用にはMD-GANライセンスが必要です。
- ※詳細は以下の事例をご参照ください。
-
- 4. GENESISモデラ (β版)
-
-
生体分子のためのモデリング機能としてGENESISモデラを新たに追加しました。
PDB形式のタンパク質モデルを読込み、構造の編集、力場の設定などをGUI上で操作できます。溶媒やリガンドを配置した後はGENESISでMDを実行できます。
入力ファイルを修正することで、レプリカ交換法などのGENESISの得意な応用計算も可能です。タンパク質の描画においては、リボン表示が選択できるようになります。※本機能のご利用にはGENESISモデラライセンスが必要です。V8.0ではβ版でのご提供となりますが、ご興味ございましたらサポート窓口までお問い合わせください。
-
- 5. 物性値からの分子構造の予測機能(逆解析)(β版)
-
-
J-OCTAでは、これまで、化学構造から物性値を推定する、順方向の問題に対応してきましたが、今回、物性値を元に、化学構造を推定する、逆方向の問題に対応しました。機械学習と離散最適化を用いることで、目的とする物性値を有する物質の化学構造を求めることができます。V8.0ではβ版でのご提供となります。
※本機能は、京都大学の永持研究室との共同研究の中で開発された機能です。
-
その他にも多くの機能改良が含まれます。詳細は、リリースノートを参照してください。
オンライン・リリースセミナーのご案内 (2022年7月27日)
「J-OCTAの最新バージョンV8.0」のリリースセミナーをオンラインにて開催いたします。
詳細は以下をご参照ください。
J-OCTAをご契約中のユーザー様
- J-OCTAのダウンロードについて
- J-OCTAのインストーラーはユーザーサイトよりダウンロードいただけます。
- CAEソリューション ユーザーサイト
- ご不明な点がございましたら、下記へお問い合わせください。
本件に関するお問い合わせ
J-OCTAに関するお問い合わせは下記へご連絡ください。
E-mail:j-octa-info@sci.jsol.co.jp