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2008.08.01
- 名称
- CAEソリューションセミナー 第3回スプリングバック解析の現状と最近の話題
- 開催日時
- 2008年7月1日(火)
- 開催場所
- 刈谷市産業振興センター小ホール(愛知県)
弊社では2006年よりプレス成形時のスプリングバック量の予測と金型の見込み形状作成手法に焦点を当てたセミナーを開催していますが、今年もこれまでと同じ会場で通算3回目となるセミナーを実施いたしました。今回も100名近いユーザー様にご参加いただきました。
今回はスプリングバックの予測精度を飛躍的に高めることとなった材料モデル、Yoshida-Uemoriモデルの開発者である広島大学教授吉田総仁様を再びお迎えし、材料パラメータ自動同定ソフトMatParaについてご紹介いただきました。
また新日本製鐵株式会社の吉田 亨様からは最近注目されている高張力鋼板のスプリングバックの要因分析と対策について発表していただきました。
さらに海外事例として非線形構造解析ソフトLS-DYNAの開発元LSTC社よりDr. Xinhai Zhuを招請し、スプリングバック解析のための新機能の紹介と、それを活用したアメリカでのスプリングバック予測および補正の実例について紹介していただきました。
弊社からはプレス成形シミュレーションシステムJSTAMPに実装されたソリッド要素モデルによる解析機能の適用例や今後の開発計画について説明させていただきました。弊社としてもセミナーの後の懇親会では、参加者の皆様の製品開発にかける熱い思いをじかにうかがうことができ、たいへん参考となりました。
セミナー会場
講演プログラム
13:00- | 受付開始 |
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13:30- | 開会のご挨拶 |
13:35- | 吉田-上森モデルの材料パラメータ同定システムとスプリングバック低減の最適化計算
スプリングバックの高精度解析のための吉田-上森モデルの役割について、いくつかのシミュレーション事例を含めて示します。このモデル中の材料パラメータ自動同定できるソフトMatParaの機能について、実際の操作も含めて紹介します。また、スプリングバックの低減のための最適化理論の応用について講演します。広島大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻 教授 吉田 総仁氏 |
14:30- | 高張力鋼板のスプリングバック発生メカニズムと対策
高張力鋼板の成形課題となっているスプリングバックに関して、その発生メカニズムと成形シミュレーションによる予測技術について紹介します。また各種モデル部品を用いたスプリングバック要因分析結果や対策事例について報告します。新日本製鐵株式会社 加工技術研究開発センター 主任研究員 吉田 亨氏 |
15:10- | 休憩 |
15:30- |
LS-DYNAに関する最近の開発状況およびスプリングバック補正解析の応用
ここ数年来、LS-DYNAの板成形シミュレーションの分野における改良点として、とくにスプリングバック予測と補正機能に関して著しい進展がみられます。今回のセミナーではそれらの新機能のうち、材料モデリング、接触アルゴリズム、スプリングバック補正を中心にご紹介いたします。※英語講演・日本語要約付き
Livermore Software Technology Corporation (LSTC) Sr. Scientist Xinhai Zhu氏 |
16:25- | JSTAMPによるスプリングバック要因分析とソリッド要素の適用
講演では、JSTAMPに実装したスプリングバックの要因分析機能およびソリッド要素の解析機能を用いた適用例を紹介し、今後の開発計画に関する情報をご提供いたします。株式会社日本総研ソリューションズ 構造開発部 主任コンサルタント 麻 寧緒 |
16:55- | 閉会のご挨拶 |
17:10- | 懇親会 |