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2011.05.02
この度、株式会社JSOL(以下JSOL)が開発したCAEソフトウェア「プレス成形シミュレーションシステム JSTAMP」が、社団法人 日本塑性加工学会と日本機械学会が共催する「平成23年度(第42回)塑性加工春季講演会」において、技術開発賞(一般)を受賞致しました。
「日本塑性加工学会 技術開発賞」は、塑性加工の分野において優れた業績または、独創性のある特定の技術および材料・機械・製品を開発した技術に、授与される賞です。
受賞講演
- 日程
- 2011年5月27日(金)
- 会場
- 早稲田大学 早稲田キャンパス国際会議場
- 講演タイトル
- 板成形シミュレーションの統合ソフトウェアJSTAMPの開発
- 講演プログラム
- http://www.jstp.or.jp/conf-prog/program2011s.html#jusyou
今回の受賞は、「JSTAMP」の開発実績、1996年の発売以来、自動車・鉄鋼・電子機器・金型メーカーなど様々な分野で活用されていること、および日本企業の海外工場や、アメリカや、タイ、中国など諸外国でも活用されていることを高く評価いただいたことによるものです。JSOLは今後も、CAE分野において長年培った経験・ノウハウそして最先端のシミュレーション技術で、お客様の「ものづくり」を総合的にサポートしていきます。
プレス成形シミュレーションシステム「JSTAMP」
JSOLが開発した、板材の成形シミュレーションの統合ソフトウェアJSTAMPは、コストや時間がかかる実材料を使用しての「金型試作」に代わり、各種の条件やデータを入力し、コンピューターによるシミュレーションで、金型試作を実施するためのソフトウェアです。金型作成における、コスト削減・工期短縮などに役立てられています。
- 発売開始
- 1996年〜
- 主な導入分野
- 自動車・鉄鋼・電子機器・金型メーカーなどの製造業
- 導入効果
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- 「ワレ、しわ」など製品不良の早期発見により、導入後、型費が約40%〜60%削減。(国内実績より)
- ハイテン材のスプリングバックを見込んだ金型CADを、直接CAMに渡すことで、金型作成工数を削減。
- JSTAMPのキー技術
- 世界で初めて多工程成形シミュレーション(Multi stages)を実現するなど、シミュレーションの精度の向上と使い易さを目指し、新機能の開発に取り組んでいます。
- JSTAMPの製品概要
- JSTAMPには、以下のような多くの技術が組み込まれています。
- 多工程解析支援機能(多工程のマッピング技術)
- シェル要素とソリッド要素のマッピング技術
- ホットスタンピング解析技術
- スプリングバック見込み技術
JSTAMP/LS-DYNA塑性加工セミナー
お客様への最新の塑性加工シミュレーション情報の提供を目的に、「生産加工技術とシミュレーション技術の最新動向」をテーマに、第6回 JSTAMP/LS-DYNA塑性加工セミナーを開催いたします。
生産加工分野の第一人者から塑性加工技術および溶接加工技術における最新情報をご講演いただくと共に、作業効率を改善し、コスト削減を加速する有効な手段として、プレス成形シミュレーションシステム「JSTAMP/NV」および溶接変形シミュレーションソフトウェア「JWELD」をご紹介させていただきます。本セミナーを、皆様の更なる発展と、新たな挑戦へご活用ください。
セミナーの詳細・お申し込みはこちら:https://www.jsol-cae.com/event/conference/2011/jstamp_sb/
社団法人 日本塑性加工学会
塑性加工に関する研究発表、研究の連絡、協力および促進を図り、もって塑性加工に関する各術の進歩向上に寄与することを目的として、1961年3月に設立された団体です。