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2011.11.01

災害シミュレーション国際シンポジウム
DS'11参加レポート

カテゴリー
: セミナー・イベント
関連製品
LS-DYNA

2011/9/17,18の両日、兵庫県立大学ポートアイランドキャンパスにて『次世代における災害シミュレーションと構造安全性に関する国際シンポジウム International Symposium on Disaster Simulation & Structural Safety in the Next Generation 』が開催され、エンジニアリング本部では論文発表4編のほか、企業協賛および実行委員会として協力致しました。

本シンポジウムは、兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科長の佐藤哲也教授(前地球シミュレータセンター長)とエンジニアリング本部の橘英三郎技術顧問(大阪大学名誉教授)の呼びかけにより発足したシンポジウムです。「地球シミュレータ」や「次世代スーパーコンピュータ【京】」をはじめとする、日本が世界に誇るスーパーコンピュータ技術と数値シミュレーション技術を用いて"災害"をシミュレーションすることにより、防災、減災、避難など災害対策から災害復興等、社会安全に役立てる研究を目的としています。

【DS'11開催趣旨(DS'11 HPより引用)】
2002 年に日本で完成した「地球シミュレータ」は新しいシミュレーションの世界を次々に見せてくれた。その後、世界がこぞって次世代型コンピュータの覇を競い合っているのは演算の高速化の優位さを確保するためだけではない。人類共通の問題がしばしば有する複雑さの前で立ちすくんでいた多くの研究者が、さらなる発展を期待しているからに違いない。本シンポジウムでは「災害」 と「シミュレーション」の二つのキーワードのもとに個々の分野での現状を概観する。それにより「個から全体まで」「ミクロからマクロまで」を扱う新しい災害に関するシミュレーション学誕生への助走としたい。

講演は、構造物の免耐震や地盤系、RC構造/S構造、原子力関連などの他、可視化や津波、災害時の通信回線リカバリや災害非難シミュレーションなど、国内外より多種多様な分野に関する発表があり活発な議論がなされました。

会場講演の様子

会場 会場となった
兵庫県立大学ポートアイランドキャンパス(右建物)
左側は【京】コンピュータ計算機棟
会場入り口 会場入り口

講演会場内の様子 講演会場内の様子
カタログ展示ブース カタログ展示ブース

懇親会のディナークルーズ〜明石海峡大橋の夜景 懇親会のディナークルーズ〜明石海峡大橋の夜景

エンジニアリング本部では、社会の多様な分野におけるシミュレーション技術をビジネスフィールドに展開するだけでなく、CAE技術を中心に科学技術の発展や災害安全対策に寄与することを通じて社会に貢献する活動に力を入れています。

JSOL講演
  • 【講演】Impact Simulation due to TSUNAMI waves by Finite Element Codes
  • 【講演】Performance Evaluation of RC Protective Barrier under Impact Load Caused by Train Collision
  • 【講演】Simulation of Laser Welding by Particle Method
  • 【講演】Application of multi-scale modeling to deformation of Metal under uniaxial tension

FEMコードを用いた津波衝撃シミュレーション

Impact Simulation due to TSUNAMI waves by Finite Element Codes.


流体解析コード“AcuSolve”と非線形構造解析コード“LS-DYNA”を用いてそれぞれ津波のシミュレーションを行い、津波の現象や構造物に対する衝撃荷重の検討を行った。
内閣府のガイドラインによる津波波力算定式との比較では、いずれの計算方法もよい一致を示した。

関連参考事例 <SPH手法を用いた津波シミュレーション>


RC防護壁に対する列車衝突衝撃シミュレーション

Performance Evaluation of RC Protective Barrier under Impact Load Caused by Train Collision.

  • カーブに沿って配置された RC 防護壁に列車が衝突した際の破壊シミュレーション。
  • RC 防護壁の摩擦を調整することで防護壁の有効性を高める事が可能。

粒子法を用いたレーザ溶接シミュレーション

Simulation of Laser Welding by Particle Method.

  • 粒子法によるレーザ溶接のシミュレーション。
  • 粒子法を用いてレーザビームによる金属の溶融状態をシミュレーション出来た。
  • 固体から液体、気体への相変化を表現可能。

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