お問い合わせ

CAE Technical Library CAEブログ - CAE技術情報ライブラリ

2011.11.01

Grazer SafetyUpDate 2011参加レポート

カテゴリー
: セミナー・イベント
関連製品
LS-DYNA

2011年9月27日〜28日にグラーツにおいて開催されましたCarhs社主催のSafetyUpDateに参加いたしました。(株式会社JSOL 西正人)

SafetyUpDate開催概要

日時
2011年9月27日〜28日(2日間)
場所
Graz University of Technology (グラーツ、オーストリア)
URL
http://www.carhs.de/etc-doc/GSU2011-E.pdf

ヨーロッパの研究機関、自動車会社などより、法規・レギュレーションの最新動向、最新の実験技術を中心に講演があり、ヨーロッパを中心に80名程度の参加者がありました。講演はドイツ語で行われましたが、今回よりドイツ語圏以外の参加者のため英語の同時通訳付けられました。

講演内容

Accident Reconstruction and Biomechanics
  • 実際の事故の再現と人体に起こる傷害のメカニズムに関して解析。
  • リアシートのチャイルド用拘束装置の安全性を検討。
  • 実際の事故の再現の観点から、歩行者保護の安全性を検討。
Rules & Regulations
  • EEVCの各Working Groupの取り組み状況を紹介。
  • Flex PLIの構造や評価項目、BioRID2による傷害評価など。
FMVSS226 - Ejection Mitigation
  • ロールオーバー時の乗員頭部が車外への放出に対する安全基準の解説。
  • カーテンエアバッグ作動後タイミングとインパクター速度違いの2条件で評価。
Testing
  • リニアモーター搭載し、高速域のスピードコントロールの精度向上した実験装置の説明。
Testing of Electric Vehicles
  • 電気自動車の衝突安全性能を衝突試験の分析により評価。
Advanced Speed Control (ASC)
  • プリテストなしで、±0.1km/hの速度誤差でFMVSS201uのインパクターを射出可能な装置の説明。
Pyrotechnical Actuators in an Active Pedestrian Safety System
  • アクティブボンネットのアクチュエータに関する講演。
  • 展開タイミングや展開高さ、減衰の与え方に関して言及。
CAE Simulation
  • Ford社の現在の衝突モデルを紹介。
  • 数百万要素規模で、エンジンルーム内の部品もほぼ全てモデル化。
Frontal and Side Impact
  • 前突のSmall Overlapに対して、IIHS, NHTSAの各取り組み説明。
  • 側突のAE-MDBのバリア特性、車体変形に与える影響を説明。
Pedestrian Protection
  • GTR No9の説明。
  • 各CAEソフトのFlex-PLIインパクターのリリース状況も紹介。
Integrated Safety
  • Active Safety, Passive Safety, Driver Assistant, Vehicle communicationを連携させて安全性を向上させる取り組み。
NCAP
  • EuroNCAPの最近の取り組みを紹介。
Latin NCAP - Consumer Test for Vehicle Safety in Latin America
  • Latin NCAPでEuroNCApに準じた64km/h前面オフセットが導入された報告。
会場の様子
会場の様子

ロールオーバー時の乗員放出軽減に関する法規(FMVSS226)や前突のSmall Overlapなど新しいレギュレーションに関する講演、実際の衝突事故を再現し乗員や歩行者に発生する傷害を分析する講演から、リニアモータ搭載によるインパクタ打ち出しのスピード制御やアクティブセーフティ技術の実験のための自走装置など弊社の日ごろの業務では情報を得ることが少ない最新の実験技術に関する講演まで聞き応えのある講演ばかりでした。

EuroNCAPの講演 EuroNCAPの講演
carhs社長のRainerさん carhs社長のRainerさん

ロールオーバー時の乗員放出軽減に関する法規(FMVSS226)や前突のSmall Overlapなど新しいレギュレーションに関する講演、実際の衝突事故を再現し乗員や歩行者に発生する傷害を分析する講演から、リニアモーター搭載によるインパクター打ち出しのスピード制御やアクティブセーフティ技術の実験のための自走装置など弊社の日ごろの業務では情報を得ることが少ない最新の実験技術に関する講演まで聞き応えのある講演ばかりでした。

レセプションの様子
レセプションの様子

また、自動車安全に関わるエキスパートが多数参加しておりましたが、1日目の終了後のVirtual Vehicle社主催のイブニングレセプションなど、参加者同士の交流からも多くの有益な情報を得ることが出来ました。

このような機会に得た情報を日々業務に生かし、より良いサービスを提供させて頂きたいと考えています。

*CONTACT

お問い合わせ

電話でのお問い合わせ:03-6261-7168 平日10:00〜17:00

※ お問い合わせページへアクセスできない場合

以下のアドレス宛にメールでお問い合わせください

cae-info@sci.jsol.co.jp

ページトップへ