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「医療機器開発にも導入が進むシミュレーション技術の今 Ⅱ」開催報告
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2024年7月に株式会社JSOL東京本社にて「医療機器開発にも導入が進むシミュレーション技術の今 Ⅱ」を開催しました。産学でシミュレーションの医療機器開発への適用をリードされる講師をお招きしたセミナーは、キャンセル待ちをお受けするほど高い注目の中の開催となりました。
【ご講演者】
- ・横浜国立大学 大学院環境情報研究院 山田 貴博 先生
- ・株式会社ストラタシス・ジャパン 竹内 翔一 様
講演の様子
山田先生には、シミュレーションの医療機器への適用についてお話しいただき、3Dプリンター企業であるストラタシス様からは、医療業界における3Dプリンティングの事例をご紹介いただきました。
特に印象的だったのは、山田先生の「シミュレーションは合理的意思決定ツール」という考え方です。「fidelity(忠実度)が高くなくても、本質的なメカニズムが再現できていれば、設計変更の良し悪しを判断するのに役立つ」と評価するものです。その中で「計算結果をどう信頼してもらうか」という課題に対し、シミュレーション結果の精度検証であるV&V(Verification & Validation)の考え方をご説明いただきました。また、不確かさの定量化、シミュレーションを用いた意思決定の戦略など、貴重な意見が大変参考になりました。
さらに、PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)の科学委員会に参加されていたお立場から、米国や日本での医療機器審査におけるシミュレーションの扱いについて貴重な情報をご紹介いただきました。
JSOLは、CTなどの医用画像からの3Dモデル作成(Simpleware Software)や医療機器の解析(Ansys LS-DYNA)、今後、薬事申請に必要になると予想されるシミュレーションレポート作成の自動化(ARUP REPORTER)などの各種ソリューションをご提供しております。
本セミナーおよび製品についてご質問やご興味等ございましたら、弊社担当営業もしくは、こちらまでお気軽にお問い合わせください。