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Digimat 2020.0をリリースしました

カテゴリー
:機能紹介 / 技術情報
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Digimat / LS-DYNA / Simpleware / J-OCTA

2020年5月にリリースしましたDigimat 2020.0の注目機能をご紹介します。

Digimat-FE STLデータの読み込みに対応

Digimat-FEで構造を作成する際、外部ソフトで出力した構造のSTLデータを読み込み、メッシュ作成から解析条件の設定、計算の実行が可能になりました。従来の機能では難しかった複雑な構造の表現や高充填構造の作成・引継ぎ、そのような構造を用いた有限要素法解析・非線形解析を実行できます。

Fig.1 Digimat-FE:STLファイルの読み込み Fig.1 Digimat-FE:STLファイルの読み込み

たとえばCTスキャンのデータを利用して実際の材料が有するミクロな構造をそのまま有限要素法解析(FEA)に用いることが可能です(事前に、3次元画像データ変換ツールSimplewareTM Softwareなどを用いてCTスキャンデータを3次元化し、STL形式で出力することが必要です)。

また、Digimat-FEで作成することが難しい高充填構造については、J-OCTAを用いて配置した繊維やフィラーの充填構造を読み込むことで対応できるようになります。さらに、分子シミュレーションによって予測した高分子の相分離構造などもDigimat-FEに引き継ぎ、非線形解析を行うことができます。

Fig.2 J-OCTAで作成した高充填の短繊維充填構造 Fig.2 J-OCTAで作成した高充填の短繊維充填構造

Digimat 2020.0では、Digimat-FEに読み込んだ構造に対して、対応するすべてのFEAソルバを用いて解析を実施することができます。さらに、前バージョンより搭載されたFFTソルバを使用することで、大規模モデルの計算や高速計算も可能となっています。

Digimat-CAE LS-DYNA連携解析にて温度依存性モデルに対応

LS-DYNAとの連携解析において、温度依存性のある材料モデル(熱弾性、熱弾塑性、熱弾粘塑性、熱粘弾性モデル)との連携に対応しました。これにより、温度変化を伴う構造解析、たとえば温度変化による変形の評価や熱クリープ解析などが可能になります。
※温度依存性モデルへの対応は陰解法のみになります。

Fig3. Digimat-MFによるGF強化樹脂の各温度でのSSカーブの予測例 Fig3. Digimat-MFによるGF強化樹脂の各温度でのSSカーブの予測例

Digimat 2020.0で対応しているLS-DYNAのバージョンは以下になります。

  • ・LS-DYNA R9.3.0
  • ・LS-DYNA R10.2
  • ・LS-DYNA R11.1

※Intel-MPIおよびPlatform-MPI(Linux、Windows)、MS-MPI(Windowsのみ)の単精度・倍精度に対応しています。

その他にも各モジュールの機能追加がされています。Digimat の詳細は、こちらからお問い合わせください。

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