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2018年6月27日
株式会社JSOL エンジニアリングビジネス事業部
ARUP software 15.0 リリースのお知らせ
平素は ARUP software をご利用いただきありがとうございます。
この度、ARUP software 15.0 をリリースいたしましたので、お知らせ致します。
新機能および修正内容等の詳細は、モジュールをインストールのうえ、新機能紹介資料をご参照ください。
ARUP software Ver.15.0 主な新機能紹介
クイックファインド
あいまい検索と以下の操作を素早く行えるようになりました。
- PRIMER内でメニュー / 機能に移動
- モデルのエンティティ編集パネルを開く
- ブランク・ブランク解除 / インクルードファイルの「Only」処理
- チュートリアルを開く
- LS-DYNAユーザーマニュアルのページへのジャンプ
メッシュのモーフィング
インタラクティブツールが新たに実装されました。メッシュ周囲に境界ボックスを作成し、形やサイズをインタラクティブに変更することで、メッシュサイズや形を変更することができます。
コネクションタイプ「Coupler」
メカニズムのコネクションタイプ「COUPLER」が追加されました。
このコネクションタイプは次の線形方程式を与えます:
c1*(r1 or d1) + c2*(r2 or d2) = 0 または
c1*(r1 or d1) + c2*(r2 or d2) + c3*(r3 or d3) = 0,
ここで、
c1、c2、c3はユーザー定義の係数であり、r1、r2、r3はカプラー定義で指定された回転角度、d1、d2、d3はカプラー定義で指定された、ヒンジまたは線のコネクションの並進距離です。
一般的に、カップリングするコネクションは2つです。
組み合わせ:
回転ー回転
回転ー並進
並進ー回転
回転ー回転カプラー
以下のコネクションをもつメカニズムがあるとします:
・ヒンジ1...緑色の歯車と赤色の土台の間にあり、この2つの部品に直交しています
・ヒンジ2...青色の歯車と赤色の土台の間にあり、この2つの部品に直交しています
青い歯車の半径は緑色の歯車の半径の3倍です。緑色の歯車の回転r1は青い歯車の回転r2の3倍です。2つの歯車は逆方向に回転します。したがって、次式で表されます:
3.0 * r1 + 1.0 * r2 = 0
この場合、次の係数をもつカプラーとして定義します:c1 = 3.0 および c2 = 1.0.
回転ー並進カプラー
以下のコネクションをもつメカニズムがあるとします:
・ヒンジ1...緑色の歯車と赤色の土台の間にあり、この2つの部品に直交しています
・線2...青色のラックと赤色の土台の間にあり、水平軸をもちます
Rは緑色の歯車の半径です。歯車は角度r1(ラジアン)ぶん回転します。すると、ラックの土台に対するすべり距離d2は、d2 = R*r1となります。したがって、次式で表されます:
R*r1 - 1.0*d2 = 0,
この場合、次の係数をもつカプラーとして定義します:c1 = R (モデルの長さの単位) および c2 = -1.0.
スエージ/ビード作成
シェルメッシュにスエージ/ビードを作成するツールが追加されました。
複合材
内部プライ/Lay-upカードに含まれるプライのフィールドが自動的にグレーアウトされるようになりました。
キーボードのCtrlキーやShiftキーを押してレイヤーボタンをクリックすると、複数のプライを同時に編集できます。
選択したプライのいずれかに設定した値は、自動的にほかの選択中のレイヤーにも適用されます。
この機能は、PART、(T)SHELL、COMPOSITE_LAYUPパネルで使用できます。
グラフィックオプションでは、積層材のプライとLay-upをクイックピックメニューから選択・編集可能になりました。以下のプライ・Lay-upの編集のオプションを利用できます:
- Blank(ブランク化)
- Unblank(ブランク解除)
- Only(オンリー表示)
- Information(詳細情報)
- Delete(削除)
- Edit(編集)
- Sketch(スケッチ)
- Find(検索)
- Xrefs(相互参照)
Set current layer(現在のレイヤーを設定)
Tools->Composite->Orientパネルから、複合材の要素/パートのBETA角度を複数の方法で設定できます。
複合材の角度は次の4つのオプションで指定できます。
- Rotate Fibres(繊維の回転)
- Set using Vectors(ベクトルによる設定)
- Map Fibres(繊維のマッピング)
- Set Beta(BETA角度の設定)
歩行者保護解析におけるマークアップ
CNCAP 2018プロトコルによる車両のマークアップに対応しました。
車両のマークに使用したラインとテープを別のモデルとして出力可能になりました。
出力したモデルは、設計変更時に参照できます。
HICエリアツール
歩行者頭部衝撃HICエリアの計算と判定を行うインタラクティブなツールが機能強化されました。
モデルのデコンポジション
LS-DYNA解析用のモデルへのCPU割り当て結果(デコンポジション実行結果)を簡単に確認できます。
*decomp_parts.sesファイルを読み込み、デコンポジション結果に基づいてモデル内のシェル要素、ソリッド要素、ビーム要素を色分けして表示します。
ダミー位置合わせオプション
ケーブルをアセンブリに付帯させないオプションが追加されました。このオプションは、ケーブルをすべてのアセンブリに付帯させるとダミーが過度に拘束される場合に有用です。
LS-DYNAのダミー位置合わせとシートつぶれ機能の一本化
ダミーのポジショニング解析とシートつぶれ解析に共通して使えるモデルが作成できるようになりました。ダミーの位置合わせを行うケーブルを作成することでこの機能を実現しているため、複数のパート間の相互作用も考慮できます。
バージョンアップ内容
- クイックファインド
- チュートリアル
- メッシュのモーフィング
- ウィンドウ配置の保存
- メカニズム
- メッシュのスエージ加工
- 複合材
- 歩行者保護解析におけるマークアップ
- デコンポジション
- 乗員安全
- ダミーの位置合わせ
- *DATABASE_HISTORY
- コネクション
- パラメーター
- 節点
- メッシュ作成
- 節点からビームを作成
- メッシュ作成規則適用プレビュー
- ソリッド要素の整列
- 接触摩擦
- 方向
- 計測
- 質量コンター
- チェック機能
- モデル読み込み/書き出し
- ポストプロセスとの統合
- スクリプト
- プリファレンスファイルへ設定を保存
- その他
モジュールダウンロードについて
ARUP software のオンライン・ユーザー・サポートサイトより、ダウンロードをお願いいたします。
本件に関するお問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、以下アドレスまでお願いいたします。
E-mail:hg-cae-info@s1.jsol.co.jp