[解析事例] S字フレーム静荷重解析
薄肉曲がり部材の崩壊特性の比較(加工硬化の考慮あり/なし)
本事例では自動車技術会 構造強度部門委員会 衝突解析WGにて実施された、薄肉曲がり部材の崩壊特性を、HYCRASHを用いて加工硬化を考慮した場合と、考慮しない場合の2通りにて比較しました。加工硬化を考慮することにより強度が増し、圧壊荷重が実験結果に近づいていることがわかります。
本事例で用いられた薄肉曲がり部材はハット断面材、クロージャー、及びスポット溶接のみで構成されたシンプルなもので、他の不明確な解析条件をおおむね除去し、材料の特性の影響が顕著に現れるモデルとなっています。
ピーク荷重(kN) | 実験との誤差 | |
---|---|---|
実験 | 27.7 | - |
無垢材での解析(オリジナル) | 24.1 | 13% |
加工硬化を考慮した解析(HYCRASH) | 26.5 | 4% |
- ※ 自動車技術会 構造強度部門委員会 衝突解析WG, "薄肉曲がり部材の崩壊特性 Vol.Ⅰ", 自動車技術会 技術報告書シリーズ No.2, (1986)
- ※自動車技術会 構造強度部門委員会 衝突解析WG, "薄肉曲がり部材の崩壊特性 Vol. Ⅱ", 自動車技術会 技術報告書シリーズ No.8, (1989)
事例一覧
- 解析事例
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